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将来の契約交渉に無関心のチャージャーズQBハーバート、「なるようになる」

2022年06月25日(土) 12:02

ロサンゼルス・チャージャーズのジャスティン・ハーバート【AP Photo/Jeff Dean】

ルーキーシーズンに印象的な活躍を見せたロサンゼルス・チャージャーズのクオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートは、2年目にはNFLの次世代を担う存在として才能と持久力があることを証明した。

オフェンス部門年間最優秀新人賞を受賞し、2021年にプロボウルに選出されたハーバートは、来オフシーズンに巨額の契約延長を手にするクオーターバックの仲間入りをしようとしている。

ハーバートは『CBS Sports(CBSスポーツ)』のジェフ・カーに、その結末を心配していないと明かし、次のように語った。

「何も話し合っていないけど、チャージャーズでプレーできているのは本当に幸せだ。なるようになるさ。ここでフットボールをプレーできることに、ただただ興奮している。素晴らしい機会だったし、これ以外の道は望んでいない」

「ここにドラフトされたのも、ここでプレーできたのも、本当によかったと思っている。正しいことをすべてやっていると思う。スタッフのことも、チームメイトのことも、フロントオフィスのことも信用している。だから、俺にできるのはうまくいくように願うことだけだ。自分にはどうしようもないことだけど、フットボールを続けていく」

ハーバートの今年の年俸は725万ドル(約9億8,027万円)で、2023年は846万ドル(約11億4,388万円)になる予定だ。2024年の5年目オプションもチャージャーズが保有している。クオーターバックの契約額は上昇を続けており、アリゾナ・カーディナルスのQBカイラー・マレーや、ボルティモア・レイブンズのQBラマー・ジャクソンが高額報酬を手にする可能性もまだ残されているため、ハーバートの契約額は上がる一方だろう。

ハーバートは2021年に5,014パスヤード(NFLで2位)、タッチダウンパス38回(同3位)をマーク。キャリア最初の2シーズンでそれぞれ30回以上のタッチダウンパスを決めた史上初のクオーターバックとなった。2シーズンの通算で9,350ヤード、タッチダウンパス69回を記録したハーバートは、次のシーズンで3,608ヤード、タッチダウンパス30回を達成できれば、キャリア最初の3シーズンにおける最多記録――アンドリュー・ラックの1万2,957ヤード、ダン・マリーノのタッチダウンパス98回――を塗り替えることになる。

強い腕力を誇り、ポケットで大胆不敵な行動ができるハーバートは、どんなディフェンスでも崩せることを証明済みだ。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、プレッシャー下で稼いだ2,290パスヤードは、2020年以降のNFLで最も多かったという。

圧倒的な強さを見せつけた2シーズンを終えた後でさえ、ハーバートは今オフシーズンも技術に磨きをかけ続けている。

「ほとんどフットワークに取り組んでいた。ポケットの中で向上し続けて、プレッシャーをかけられてもボールを出せるようになると思う」と強調したハーバートはこう続けた。「ポケットの中で冷静さを保っていたら、すべてを読めるし、それがだめでもテールバックを見つけられると思う。それがクオーターバックをプレーする上で重要な要素だと思っているし、(チャージャーズのQBコーチである)シェーン・デイとうちのクオーターバックはみんな、そのことにたくさん取り組んできた」

「ただ気楽に動くこと。小さく、素早く動けば、ボールを出せる。これも本当に役に立っていると思う」

今オフシーズンに守備陣を強化したチャージャーズで、ハーバートが険しいAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区で圧倒的な強さを発揮し続けてチームをプレーオフ進出に導ければ、NFL年間MVPを争う存在になるだろう。そうなれば当然、次のオフシーズンに待ち受けている契約交渉がさらに興味深いものになるはずだ。

【RA】