ニュース

ベアーズが2巡目指名のCBゴードンとルーキー契約を締結

2022年06月26日(日) 09:54


シカゴ・ベアーズのカイラー・ゴードン【NFL】

シカゴ・ベアーズは現地25日(土)、ドラフト2巡目で指名したコーナーバック(CB)カイラー・ゴードンと契約を締結したと発表した。これにより、ベアーズはドラフト指名した12名の選手のうち11名と2022年シーズンを迎える前に契約したことになる。

ベアーズは今オフシーズンに守備陣を再起動させようとしているようだ。アウトサイドラインバッカー(OLB)カリル・マックをロサンゼルス・チャージャーズにトレードしたほか、ディフェンシブラインマン(DL)エディ・ゴールドマンを放出し、DLアキーム・ヒックスがフリーエージェント(FA)で新たな拠点を見つけられるようにしている。ヒックスは最終的にタンパベイ・バッカニアーズに加入した。

新たに投入される若さと才能を兼ね備えた人材として、ゴードンは重要な役割を担っている。ベアーズが持っていた最上位の指名権で獲得されたゴードンは、すでにコーチングスタッフから好評を博している。

チーム公式サイトによると、ヘッドコーチ(HC)マット・エバーフラスはオフシーズンプログラムの中で行われる練習を終えた後に次のように語ったという。「この2日間で、カイラーが一気に輝きを増したとでも言っておこうか。彼はとてつもないボールスキルを持っている。正しい方法でディフェンスをしているし、とても感心している」

エバーフラスHCがインディアナポリス・コルツの守備コーディネーター(DC)を務めていたときも現在も、彼のもとでディフェンシブバック(DB)コーチを務めているジェームス・ロウは、ゴードンのボールを奪い取るスキルが素晴らしいと繰り返し強調した。

ロウは「たまに、生まれつきそうした才能を持っている人がいる」と話している。「(コルツのコーナーバックである)ケニー・ムーアはその能力が自然に備わっている選手だった。ゴードンはボールスキルが高く、振り返ってクオーターバックとボールの位置を確認して、それに合わせた位置についてプレーできるほど、良いポジションについている」

ベアーズが2022年ドラフトで指名した選手の中で唯一、まだ契約を結んでいない新人はセーフティ(S)ジャクアン・ブリスカーだ。ブリスカーはゴードンの指名順位から9つ後に2巡目指名を受けている。

ブリスカーが契約にサインすれば、2人の若きディフェンシブバックは手元にある次のタスクに集中できるだろう。そのタスクとは、ベアーズのセカンダリーを最高の状態に戻すことだ。

3シーズン連続でスコアリングディフェンスでトップ10に入っていたベアーズは、2020年に被得点で14位まで順位を落とし、昨シーズンはさらにふるわず22位となった。この急激な落ち込みは2021年シーズンを通じて8回しかインターセプトを決められなかったことと同時に起こっている。

ベアーズが再び守備面で力を取り戻したいと望んでいたことが、エバーフラスHCを採用した大きな理由となっており、そうした思いがあるからこそ最初の指名権でゴードンを獲得したのだろう。

【RA】