フリーエージェント（FA）のディフェンシブエンド（DE）カール・ナッシブがプライド月間の一環として“The Trevor Project（トレバー・プロジェクト）”と再び提携し、10万ドル（約1,350万円）を上限にして、団体に寄せられた寄付金と同額を寄付すると発表した。

自身の『Instagram（インスタグラム）』のアカウントに投稿した映像の中で、ナッシブは次のように語っている。「みんながプライド・マンスをハッピーに過ごせていることを願いたい。そして、なぜ俺にとってプライドが大切なのかを、みんなに思い出してもらいたい。今、“ゲイであるよりも死んだほうがましだ”と言っている子どもたちがいる。だからこそ、俺はトレバー・プロジェクトと再び提携し、10万ドルを上限にして寄付金額の同額を上乗せすることにしたんだ。この素晴らしい団体を支援して幼い子どもたちをサポートするために、みんなが俺と一緒に参加してくれることを心から願っている。残りのプライド月間もみんなにとって充実したものになりますように。ありがとう」

ナッシブは2021年6月、現役選手としてリーグで初めて同性愛者であることをカミングアウトし、NFLに一つの歴史を刻んだ。その発表の際、トレバー・プロジェクトに10万ドルを寄付することも明言している。NFLとラスベガス・レイダースも、ナッシブが寄付した金額と同額を寄付する形で追随した。

それから1年が経ち、ナッシブは2回目の寄付として、トレバー・プロジェクトに寄せられた金額に対して同じ額を上乗せすることにしている。

トレバー・プロジェクトはLGBTQの若者たちの自殺防止とメンタルヘルスに関する啓発に取り組む非営利団体だ。この団体は、危険にさらされている若者がカウンセラーに内密に相談できる電話およびテキストメッセージの相談窓口や、包括的なオンラインコミュニティなど、さまざまなリソースを提供している。

6年のベテラン選手であるナッシブは2022年シーズンを迎えるにあたり、現在はまだどのチームにも属していない。2016年ドラフト3巡目指名を受けてリーグ入りしたナッシブは、クリーブランド・ブラウンズ、タンパベイ・バッカニアーズ、レイダースでそれぞれ2シーズンずつプレーしてきた。

昨季、13試合に出場してフォースドファンブル1回、タックル21回、サック1.5回を記録したナッシブは、今年3月にレイダースからリリースされている。

ナッシブはこれまでに86試合中37試合で先発出場してきた。キャリア通算のサック数は現時点で22回となっている。

【RA】