ドルフィンズに移籍したWRヒルのことは責められないとチーフスGスミス
2022年06月27日(月) 10:04ワイドレシーバー(WR)のタイリーク・ヒルがカンザスシティ・チーフスを去り、より条件の良い契約をマイアミ・ドルフィンズと結んだ時に多くの人は驚いたが、元チームメイトでガード(G)のトレイ・スミスはヒルの動機は完全に理解できると語った。
『Kansas City Star(カンザスシティ・スター)』が報じたところによれば、スミスはラジオ番組の“J-Mart and Ramon(Jマート・アンド・ラモーン)”でこう述べていたという。「当然、コーチは組織やチームにとって最善だと思われることをするさ。タイリークは給料をもらうわけだから、彼のことは責められない。給料をもらうために人を責めるつもりはないけど、彼は自分にとってベストなことをしなければならない。彼がマイアミでどんな活躍をするのか、本当に楽しみだ」
ヒルはキャリアの最初の 6 年間をチーフスのレシーバー陣の中でも突出した選手として過ごし、6,630 レシーブヤードとタッチダウン56 回をその間に記録。クオーターバック(QB) のパトリック・マホームズにとってお気に入りのターゲットだった。
しかしながら、2021年シーズン以降の契約延長の話し合いの中でヒルとチームは解決策を見いだせず、ヒルはチーフスが提示する以上の契約を求めていた。チーフスがヒルにトレードを求める許可を与えた結果、マイアミに向かった28歳のヒルはドルフィンズと4年1億2,000万ドル(約162億240万円)の契約を結ぶことになる。
自分の価値に見合った報酬を支払ってくれるのであれば、ヒルが新しいチームに移籍する理由は完全に理解できるとスミスは言う。リーグに所属する多くの選手が同じような状況に置かれた場合に認めているように、フットボールはゲームであると同時にビジネスであり、誰もが成功するために最善の努力をしようとする。
ヒルを失ったチーフスのオフェンスには大きな穴ができたが、チームはすでにオフシーズン中にWRジュジュ・スミス・シュスターとWRマルケス・バルデス・スカントリングと契約しており、レシーバー陣を補充する準備を進めている。スミスは、かつてのスターレシーバーがいなくても、チーフスが再びリーグのトップチームの一つとして話題になり続けるために必要な選手を、チームのフロントオフィスが見つける能力に疑いの余地はないと述べた。
「俺たちのフロントオフィスは素晴らしい仕事をしている。リーグで最高のフロントオフィスの一つだと思う」とスミスは話している。「彼らはドラフトで見事な仕事をしたし、選手層を厚くすることができたから、今年はいい感じに準備ができていると思う」
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