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5年目オプションがなくともモチベーションは高いとジャイアンツQBジョーンズ

2022年06月27日(月) 11:58


ニューヨーク・ジャイアンツのダニエル・ジョーンズ【AP Photo/Roger Steinman】

ニューヨーク・ジャイアンツのクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズはこのオフシーズンにディフェンシブエンド(DE)クレリン・フェレル(ラスベガス・レイダース)とラインバッカー(LB)デビン・ブッシュ(ピッツバーグ・スティーラーズ)に並び、2019年NFLドラフトのトップ10で選ばれた中で5年目オプションが有効にされていない3人目の選手になっている。

5年目オプションを行使しないとジャイアンツが決断したにもかかわらず、ジョーンズは戦うための活力がないなどとはまったく考えていない。パッションは、元からそこにあるからだ。

『New York Post(ニューヨーク・ポスト)』のポール・シュワルツによれば、ジョーンズは「自分にはモチベーションがあふれていると思う」と語ったという。

「俺は一生懸命やっているし、これまでも熱心にやってきた。俺はいつだって自分のために、チームメイトのために、ハードワークをやってきた。それは本当に変わらないと思う。それはそういうもんだし、俺はこれまでにやってきたことを続け、より良くなって、自分のプロセスを洗練していく」

そのプロセスがジョーンズのこれまでのキャリアにおいて残してきた結果は、満足できないものだった。センターの後ろについた3シーズンで、ジョーンズは1シーズンに5勝を超えたことがない。インターセプト29回、タッチダウン45回を記録したジョーンズは、ファンブルも36回喫している。

全体6位で指名されたジョーンズが、それにふさわしいポテンシャルを見せなかったわけではない。しかし、ジョーンズは自分のこれまでの失敗をよく分かっており、自分のプレーを好転させることでニューヨークに勝利をもたらしたいという欲求は、実力を証明しなければならないシーズンにおける財政状況よりも大きな影響を本人に与えている。

「成功の不足? ああ、それは俺にとって大きい」と言うジョーンズは次のように続けた。

「何かにたくさんの時間と力を費やして、結果が出なかったら、それが何であってもキツイだろ。NFLでフットボールをプレーして、ニューヨークでフットボールをプレーするってことは、とても重いことだと思うんだ。俺もチーム全体も、これからはこういう状況にならないように、自分たちができる限り一生懸命やっていると感じている。そう、それが俺にとって重いことだ」

ニューヨークで勝つということを知るQBイーライ・マニングは先日、ダニエル・ジョーンズの苦戦は一部にはひとり立ちしようとしている中でのコーチの交代や新たなオフェンスのインストールが多かったことに原因があるとしている。

2019年以来、ジョーンズはすでに3人のヘッドコーチ(HC)と4人のオフェンシブコーディネーター(OC)と仕事をしている。ジョーンズはそういった転換には成長の痛みが伴うことを認める一方、だからといってそれで過ちが許されるわけではないと考えている。

「確かに、それで楽になったわけじゃない。同時に、自分の道のりや自分の状況を、他の人が成功したり、失敗したりしたそれと比べるのは、破滅へのレシピだ。皆がそれぞれの道をたどり、別々の状況にいる。それをうまく機能させて、自分の状況を把握するのが仕事なんだ」

「自分がコントロールできないことを気にしたって、エネルギーや力の無駄。自分の状況にもたくさんの恩恵があったと思うし、フットボールのことをたくさん学び、いろいろな視点からそれを見て、いろいろなコーチからそれぞれに違う哲学を聞けた。見方次第だけど、それもポジティブな要素になり得るし、自分の成長の助けにもなり得る」

プロ4年目のジョーンズはニューヨークでの岐路となるシーズンに正しいマインドセットで臨んでいる。それが9月に成功のための正しいスキルセットを見せることにつながるかは、まだ分からない。

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