ニュース

ブラウンズと和解する可能性について「双方の判断は前進すること」とQBメイフィールド

2022年06月29日(水) 10:02

クリーブランド・ブラウンズのベイカー・メイフィールド【AP Photo/Ron Schwane】

クオーターバック(QB)のデショーン・ワトソンはマッサージセッション中に性的暴行と不適切な振る舞いを行ったとして告発されており、リーグの個人行動規範に違反したかどうかの調査次第でNFLから懲戒処分を科される可能性がある。この事態によって、クリーブランド・ブラウンズはプレーオフに出場するための保険として、QBベイカー・メイフィールドを留めさせようとするかもしれない。

現地28日(火)に行われたユースフットボールのキャンプで、チームと和解する可能性について尋ねられたメイフィールドは、嘲笑こそしなかったものの、その答えは、彼がキャリアの次のステージに向けて準備していることを明確に示すものだった。

「そのためには、何らかの形で歩み寄る必要があると思うけど、両者とも前に進む準備はできていると思う」とメイフィールドは『Sooner Scoop(スーナー・スクープ)』に述べている。

メイフィールドはさらにこうつけ加えた。「双方の決断が前に進むことであるのは明らかだと思う。クリーブランドでの4年間には感謝している。浮き沈みが激しく、たくさんの学びがあり、そのすべては永遠に俺の中に残るだろう。チームメイトや友人たちとの関係も一生モノだと思っている。ドリュー・スタントンのためにミシガン州イーストランシングから昨日の夜に飛んできたばかりだ。彼は俺の師匠で、ドラフト指名された時にブラウンズのクオーターバックだったんだ。そういう人間関係にただただ感謝するばかりだ。クリーブランドのサポートスタッフ、クリーブランドの人たちが示しているように、スポーツの盛んな街だ。すべてに感謝している。決してクリーブランドの街を恨んでいるわけではない」

元全体1位指名選手のメイフィールドはこのオフシーズンのはじめ、ブラウンズがトレードでワトソントを獲得する前に、トレードを要求していた。ブラウンズがヒューストン・テキサンズの元QBであるワトソンの獲得に動いて以来、メイフィールドの立場は宙に浮いたままとなっている。

ブラウンズはこのオフシーズン中にメイフィールドのトレードをめぐってカロライナ・パンサーズを含む複数のチームと話し合っているが、ブラウンズはまだもらい手を見つけられずにいる。メイフィールドのトレードを考えているほとんどのチームは、ブラウンズが彼の1,885万8,000ドル(約25億6,544万円)分の保証付きサラリーの大部分を支払うことを望んでいるが、ブラウンズは今のところそれを渋っている。

メイフィールドは、このオフシーズンのはじめにプロセスの遅さに苛立ちを覚えたと述べているが、自分の手には負えないことだとも分かっている。

「ミニキャンプの前に実現しなかったこととか、そういうことでイライラしていたんだと思う」とメイフィールドは言う。「でも、それは俺にはどうしようもないことで、あとは成り行きに任せるしかない。だから、今はできることをコントロールして、この(ユースフットボール)キャンプを楽しむだけだ」

ブラウンズがロースターに登録している他の2人のクオーターバックは、ジャコビー・ブリセットとジョシュア・ドブスだ。ワトソンが長期の出場停止処分を受け、メイフィールドがトレードの要求を翻意しなければ、ブリセットがブラウンズの指揮を執ることになる。

【R】