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ブラウンズQBワトソンの懲戒に関するヒアリングは3日目まで延長

2022年06月30日(木) 10:16


クリーブランド・ブラウンズのデショーン・ワトソン【NFL】

スー・ロビンソン判事の前でのクリーブランド・ブラウンズのクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンの懲戒に関するヒアリングは3日目となる現地30日(木)まで延長された。2日目にあたる水曜日の公聴会が終わった後に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。

複数の女性からマッサージ施術中の性的暴行や不品行によって訴えられているワトソンは、リーグの個人行動規範の違反の有無を独自に調査しているNFLから懲罰を科される可能性もある。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが日曜日に報じたところによれば、リーグは期限を1年以上の無期限とする出場停止処分を科し、ワトソンが2022年シーズン終了後に復帰を申請可能とする方向で議論する見込みだという。ワトソンの弁護士であるラスティ・ハーディンとNFLA(NFL選手会)の弁護士は、ワトソンに疑われている違反と、過去にNFLが科した出場停止処分の先例の双方から、そういった長さの出場停止処分は支持されないと主張すると見られている。

NFLとNFLPAが合同で一件の裁定を依頼したロビンソン判事には、結論を出すまでの期限が設けられていないとペリセロとラポポートが報道。しかし、ブラウンズのベテラン勢が7月26日(火)にスタートするトレーニングキャンプまでには決断が下されるものと、すべての陣営が予測しているという。

いずれかの陣営がロビンソン判事による最初の懲戒決定に不服を申し立てた場合、判断はNFLコミッショナーのロジャー・グッデル、もしくはグッデルが指名する人物の手に委ねられる。それに続く裁定が最終決定となる。

ワトソンの性的不品行を訴える民事訴訟の原告全員の弁護士であるトニー・バズビーは6月21日に、原告女性24名中20名がワトソンとの間で内容秘匿の示談に至ったと発表している。

ワトソンは以前、何ら過った行為はしていないとし、女性たちとの間にあった性行為はすべて合意に基づくものだと主張してきた。10名の女性が訴えたワトソンに対する刑事告訴について、テキサス州の2つの大陪審は起訴を見送っている。

ワトソンは5月にリーグの調査担当者と面談している。

ワトソンは6月14日に「NFLの担当者にも数週間前に会って、彼らが言うことは何でもしたよ。彼らの質問には正直に何でも答えた。俺は彼らが連れてきた人々と何時間も過ごしたし、俺ができることは、正直に、正確に何が起こったかを伝えるだけなんだ。彼らには彼らの仕事があると知っているから、俺はそれを尊重する必要があって、俺たちがやりたかったことは協力することだ。彼らには、リーグのために決定を下す必要がある」と話した。

ワトソンはヒューストン・テキサンズに在籍していた2020年シーズン以来、NFLの試合で戦っていない。2021年3月に初めて性的な不品行の訴えが申し立てられる前にトレードを申請していたワトソンは、2021年シーズンに不参加だった。テキサンズはマッサージセッション中のワトソンの行為を可能にしたとの疑いによって、月曜日にテキサス州ハリス郡の裁判所に提訴されている。

ブラウンズが2022年3月にワトソンをトレードで獲得し、5年2億3,000万ドル(314億2,939万円)完全保証の契約を結んでいる。

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