「名前が呼ばれた時には準備はできている」とバックアップの役割を受け入れるコマンダースQBハウエル
2022年06月30日(木) 12:05ワシントン・コマンダースのルーキークオーターバック(QB)サム・ハウエルはバックアップとしての役割に馴染もうとしている。
ハウエルは今月はじめに「たぶん(俺が先発でなかった)最後の時は、中学生の時にオールスターゲームに出場した時だと思う」と『NBC Sports Washington(NBCスポーツ・ワシントン)』のイーサン・カドーに話していた。「その時はコーチの息子がクオーターバックをやって、俺はディフェンシブエンド(DE)としてプレーした。だから、先発のクオーターバックじゃなかったのは人生でその時だけかもしれない」
一時はドラフトの早い段階で指名される選手と目されたハウエルだが、結果的には5巡目まで残り、そこでコマンダースに拾われた。ハウエルは3年間ノースカロライナ大学で先発を務めており、パス成功率63.8%、1万0,283ヤード、タッチダウン92回、インターセプト23回を記録している。さらに、ランでも369回のアテンプトで1,009ヤードと17回のタッチダウンをマークした。
コマンダースはこのオフシーズンにチームの新しい先発クオーターバックとしてカーソン・ウェンツをトレードで獲得し、昨シーズンに15試合に出場したタイラー・ハイニケがバックアップとして戻ってくる。その結果、トレーニングキャンプを前にハウエルは3番手につけている。
「2人とも素晴らしい選手だ。俺としては2人も優秀なクオーターバックがいるチームにいることができてうれしい」とハウエルは述べている。「彼らはいいアドバイスをたくさんくれて、すごく助かっている。2人とも本当に才能のある選手なんだ。彼らと同じチームで毎日競争できるのは幸せなことだと思っている」
ウェンツの実績からすると、今季はバックアップの選手にもコマンダースでプレーするチャンスがあるかもしれない。キャリア序盤でのケガを乗り越えたウェンツは、2020年シーズンの終わりにフィラデルフィア・イーグルスでQBジェイレン・ハーツが先発に起用されたことでベンチに下げられ、昨年のインディアナポリス・コルツで見せた苦闘も彼のプレーに対する疑問を払拭することはできなかった。
それでもハウエルがウェンツとハインニケの両方を追い抜いてシーズン序盤に先発出場するためには、トレーニングキャンプとプレシーズンで準備が整っていることを証明しなければならないだろう。
「俺にとっては、自分の役割を受け入れようとしているだけだ。毎日、毎日、良くなるために全力を尽くす。そして、自分の名前が呼ばれた時には準備はできている」とハウエルはコメントした。
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