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契約延長の交渉をするビルズSポイヤー、「バッファローほど良い環境はない」

2022年07月05日(火) 12:01


バッファロー・ビルズのジョーダン・ポイヤー【AP Photo/Brett Carlsen】

バッファロー・ビルズとセーフティ(S)ジョーダン・ポイヤーが契約延長に関する話し合いを続けている中、ポイヤーはビルズでプレーすることを気に入っており、切望してきたスーパーボウルリングをチームにもたらすために長くとどまりたいと考えていると語った。

昨シーズンにキャリア史上最高の成績を収めたポイヤーは、先月に行われた自主参加のワークアウトをホールドアウトするなどして契約延長を望んでいる姿勢を明らかにしてきた。ちなみに、参加必須のミニキャンプについては参加している。話し合いの決着はまだつきそうにないが、ポイヤーはこれからもビルズの一員でありたいという意向を明らかにした。

先週、ポッドキャスト『Inside The Garage(インサイド・ザ・ガレージ)』に出演したポイヤーはこう話している。「あのチームは本当にクールなヤツらの集まりだ。ルーキーが入ってきたらいつも、これ以上のメンツに囲まれることはもうないぞって言っているんだ。バッファローで築いてきた人間関係・・・長年にわたって築いてきたその関係はどこにも負けない。今はバッファローほど自分にとって良い環境はないと思っている」

ポイヤーはフィラデルフィア・イーグルスとクリーブランド・ブラウンズでプレーした後、2017年にビルズと契約。2016年シーズンは腎臓損傷によって戦線離脱を余儀なくされたため、契約当時はケガからの完全復活を目指しているところだった。ドラフト7巡目指名を受けてNFL入りしたポイヤーはすぐに調子を取り戻し、ビルズでの5年間を通してセカンダリーに欠かせない存在、そして、ビルズ守備陣を引っ張る存在となっている。2021年にはインターセプト5回、サック3回を決めるなど史上最高のシーズンを送り、キャリア初となるオールプロのファーストチーム選出も果たした。

ビルズに入団し、自分を信頼している姿勢を見せてくれるコーチ陣に恵まれたことは、以前に経験したことがないようなことだったと強調しているポイヤーは、これらのサポートのおかげでここ数年に成功を収められたと考えているようで、次のようにコメントしている。

「バッファローのコーチ陣は本当に熱心だと自信を持って言える。彼らはみんな、本当に俺のことを見て信じてくれていたんだ。選手として本当に望んでいるのは、そのレベルの人が自分を信じてくれることだ」

ポイヤーは2017年当時に新たに就任したヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットが最初にチームに呼び寄せた選手の1人だ。マクダーモットHCの指揮の下、ビルズは常に精彩を欠くチームという悪評を払拭(ふっしょく)している。ビルズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームに出場を果たした2020年を含め、過去5シーズンのうち4シーズンでプレーオフに進出するなど、躍進してきた。ビルズがそれまでの悪評から一転し、今やリーグのトップチームの1つに数えられるようになったことは、自分にとっても同時期に入団したSマイカー・ハイドにとっても素晴らしいことだったとポイヤーは明かしている。

「俺たちが到着したとき、ビルズは長い間、(プレーオフ進出と)関係がなかったんだ。バッファローに関してはいつもそう聞いていたし、ビルズは20年間プレーオフに出場していなかったんだ。マイカー・ハイドと俺は2017年に一緒に入団して、本当に全体のカルチャーシフトが起こった。そのシフトの一部になれたのは本当にクールだった」

ビルズにはジョシュ・アレンという将来を担うクオーターバック(QB)がいるだけではなく、ポイヤー率いる守備陣は2021年にNFLで最高の成績を残した。このことはビルズが次のシーズン、あるいはそれ以降のシーズンにも、優勝争いに加わってくる可能性が高いことを示している。そして、チームに対する前向きな言葉や契約延長にこだわる姿勢から、ポイヤーがその実現を見届けたいと考えているのは間違いないだろう。

ポイヤーは「ロッカールームには勝つために必要なメンバーがそろっていると思うし、当然、リーグ随一のクオーターバックがいるわけだから、このチームには限界がないと思っている。バッファローはクールだ。そこでの時間を楽しんできたし、離れる前に絶対にリングを持って帰りたいんだ」と強調している。

【RA】