近い将来のチーム売却を否定するシーホークス会長
2022年07月06日(水) 08:51シアトル・シーホークスの会長であり、ポール・G・アレン・トラストの理事でもあるジョディ・アレンが、現地5日(火)にチームが発行した声明の中で、シーホークスと同じくアレン・トラストが所有するチームであるNBAのポートランド・トレイルブレイザーズのいずれも、売りに出されていないと述べている。
「ポートランド・トレイルブレイザーズとシアトル・シーホークスの双方の会長として、私の長期的な焦点は、このコミュニティが誇れるようなチャンピオンシップチームを築くことにあります。兄ポールと同じく、私たちのリーダーやコーチたちがコートやフィールドの内外で結果を出す、勝てるチームを築くと信じ、期待しています」とアレンはコメントした。
「以前にも述べたように、いずれのチームも売りに出されておらず、売却の話し合いもありません」
「財産の大部分を慈善事業にささげるというポールのプランに従えば、それが変わるときはくるでしょう。しかし、これだけの規模や複雑さのある財産を徐々に縮小していくには10年や20年がかかります。チームの売却に関しては、前もって定められたタイムラインはありません」
「それまでは、私の――そしてチームたちの――フォーカスは勝つことにあります」
ジョディ・アレンは元チームオーナーである兄のポール・アレンが2019年10月に亡くなって以来、シーホークスの会長に就任し、チームの事実上のオーナーを務めてきた。『Microsoft(マイクロソフト)』の共同創設者であるポール・アレンは1998年にトレイルブレイザーズ、1997年にシーホークスを所有している。
6月にウォルトン・ペナー家が46億5,000万ドル(約6,299億9,595万円)に上るデンバー・ブロンコスの売買契約手続に入ったことが報じられてから、シーホークスのオーナーシップの未来についての疑問が持ち上がっていた。ブロンコスの契約に関しては、まだNFLの財務委員会とリーグのオーナーたちの4分の3からの承認が必要になる。ジョディ・アレンの声明の前には、『Nike(ナイキ)』の創設者であるフィル・ナイトが20億ドル(約2,709億7,500万円)以上でトレイルブレイザーズの買収を申し出たと報じられていた。
長年シーホークスのヘッドコーチを務めるピート・キャロルはオフシーズンワークアウトの間にチーム売却の可能性について問われた際、ジョディ・アレンが”そんな考えを持ったことはまったくない”と話している。
ポール・アレンが亡くなった当時に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じていた通り、シーホークスはいずれ売られることになるだろう。しかしながら、ジョディ・アレンが火曜日に示唆したように、今はまだそのときではない。
【A】