自分とCBディグスはラムズDEドナルドとCBラムジーを超えられるとカウボーイズLBパーソンズ
2022年07月06日(水) 12:062021年のシーズン中、しばらくはダラス・カウボーイズが守備部門最優秀新人賞と年間最優秀守備選手賞の両方を獲得するかのように思われた。
カウボーイズのルーキーでオールラウンドなラインバッカー(LB)だったマイカ・パーソンズは、新人賞はもちろんのこと、万能賞も狙える存在であり、2年目のコーナーバック(CB)トレボン・ディグスはボールを奪うことではリーグ内で突出していた。残念ながら、ディグスは年度末の年間最優秀守備選手賞で1票も投じてもらえなかった。一方のパーソンズは50票中5票を獲得し、ピッツバーグ・スティーラーズのアウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットには敗れたものの、ロサンゼルス・ラムズのディフェンシブエンド(DE)アーロン・ドナルドを超えることはできた。
2年目のシーズンを迎えたパーソンズは近い将来、ドナルドと同じくラムズのCBジャレン・ラムジーに匹敵するコンビになれると考えており、自分とディグスの両方に大きな期待を寄せている。
パーソンズは「俺たちはまだ若いしミスも多いから一番とは言い難い」と『USA TODAY Sports(USAトゥデー・スポーツ)』のジョリー・エプスタインに話している。「史上最高のディフェンス選手であるアーロン・ドナルドとジャレン・ラムジーよりも強いとは言えない。だから、まだそんなことは言わないさ」
「でも、一緒に学んで頑張れば、彼らと同じくらいかそれ以上になれると思っている」
パーソンズとディグスのキャリアはまだ短いとは言え、ラムズでチャンピオンになったドナルドとラムジーは2人のようにキャリアのすべてを一緒にプレーしてきたわけではない。ラムジーは最初の3シーズン以上をジャクソンビル・ジャガーズでプレーしているが、ラムジーとドナルドは間違いなくリーグトップのディフェンスデュオの一つだ。ドナルドはオールプロに7回、年間最優秀守備選手賞に3回も選ばれており、プロフットボールの殿堂のオール2010年代チームのメンバーだった。ラムジーも負けず劣らず、オールプロに3回、プロボウルに5回選ばれている。
そんな2人は、今シーズンのオールプロのファーストチームで23歳以下のパーソンズとディグスと一緒になっている。パーソンズはサックとタックルフォーロスの多さでリーグ内6位につけ、『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』の統計が始まって以来、最も高いクオーターバック(QB)プレッシャー率(21.1%)を誇る。パーソンズはディフェンシブスナップのわずか52.9%(NFL内260位)でしかQBにパスラッシュを仕かけていないにもかかわらず、13回のサックを記録した。
バックエンドではディグスが11回のピックをマークしてリーグ内でトップに立ち、NFL選手としては1980年のCBレスター・ヘイズ(13回)以来の最多記録を叩き出した。しかしながら、ディグスは好不調の激しい選手であるため、シーズンを通して非難を浴び続け、カバレッジで許したレシーブヤード(1,016ヤード)でもリーグトップとなっている。
パーソンズはディグスについて、「彼の自信、ボールを追いかけようとする姿勢、それが彼の選手としての持ち味なんだ」と述べている。「相手にヤード数を稼がせないコーナーはたくさんいるけど、そのチームは試合に勝てていない。このリーグにおいては何回ボールを取り返せるかが重要で、ターンオーバーでボールを取り返すことができる。それはいつだって変わらない」
ディグスは2021年にワット(と自分)を抑えて年間最優秀守備選手賞を獲得するべきだったとまでパーソンズは言う。
「間違いなく(ディグスは)昨年のリーグで最高のディフェンスプレーヤーだと思う」とパーソンズはエプスタインに話している。「これまでにも20回のサックはあった。でも、この時代、10回以上のインターセプトを達成した人は見たことがない。だから、俺は敬意がないと思うんだ。彼は世界中のあらゆる称賛に値するし、リーグ最高のコーナーとは言わないまでも、トップ5のコーナーに選ばれるべき選手だと思っているからだ」
パーソンズはこのオフシーズン中も自信満々だ。彼は2022年の目標として単一シーズンのサック記録(23回)を掲げており、2シーズン目には少なくとも15回のサックを達成したいと述べている。それゆえ、パーソンズが自分を信じる気持ちがチームメイトにも及んでいても不思議ではない。
パーソンズとディグスがスタッツ上の世界からドナルドとラムジーのような真のスター選手の仲間入りを果たすためには、選手個人としての成功だけでは足りない。ドナルドとラムジーがラムズで達成したように、カウボーイズのダイナミックなコンビは、チームをチャンピオンシップのレベルにまで引き上げることができなければ、次世代の最高峰のコンビと見なされることはないだろう。
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