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今季に力が発揮できると自信を持つブロンコスLBチャッブ

2022年07月07日(木) 13:58

ブラッドリー・チャッブ【Tom DiPace via AP】

4シーズンの中で、デンバー・ブロンコスのラインバッカー(LB)ブラッドリー・チャッブのキャリアは良いことと悪いことがほぼ半々だった。

2019年に全体5位で指名を受けたチャッブは、ルーキーシーズンにサック12回、フォースドファンブル2回、タックル60回をマークした。その数字は今もキャリアハイとなっている。2020年も素晴らしいシーズンであり、チャッブはキャリア唯一のプロボウル選出を果たしている。しかし、2019年と2021年はそれぞれACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂と足首の負傷によって大きな時間を失っていた。昨年は手術を終えて復帰してから、7試合に出場してサックは記録していない。

『チャッブ基金』のフットボールキャンプが行われた現地3日(土)、2022年に向けて健康状態をしっかり整えているチャッブは次のシーズンが“良い“方に入ると前向きに考えている様子だった。

『Denver7(デンバー7)』のトロイ・レンクに巻き返しは可能だと感じているか問われたチャッブは「イエス、サー。もちろんそう感じているさ」と答えている。

「よくある経験だったんだ、分かるかな? ダムはどこかで決壊する。ものごとが積み上がっていたと感じているし、それがついに解放されるときが来た」

契約年を迎えるだけあって、チャッブが巻き返しのシーズンを送っても当然だ。しかし、チャッブの目はブロンコス全体にも向けられている。

「戻ってくるメンバーたちと一緒に、俺たちはスペシャルになれるチャンスがある。それに、新しくやってくるメンバーも一緒にな」とチャッブは語った。

チャッブと直接的に一緒に働くことになる新メンバーの一人が、パスラッシャーのランディ・グレゴリーだ。グレゴリーはフリーエージェントでダラス・カウボーイズと契約するかのように見えていたが、結局はデンバーと5年7,000万ドル(約95億0,464万円)の契約を交わしている。

チャッブと同じように、グレゴリーも出場時間が限られる中で試合を決定づけるような活躍をしてきた。ただし、グレゴリーが長く試合の現場を離れていたのは、負傷よりもリーグの禁止薬物についてのポリシーに違反したことによる複数回の出場停止処分の影響が大きい。

2人のいずれもがこれらの足止めを過去のものにできれば、ブロンコス守備陣は攻撃陣と共に前進し続けられるだろう。攻撃陣には新メンバーであるクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンが加わっている。

ウィルソンはスーパーボウルチャンピオンであり、9度のプロボウラーだ。ウィルソンは5年ほどにわたってチャンピオンシップ争いから外れているチームに興味深いポテンシャルをもたらしている。新ヘッドコーチ(HC)ナサニエル・ハケットを雇用したことで、チャッブは個人の多様性を遥かに超えた巻き返しを予測している。

「ハケットコーチはミーティングを活気づけている。人間としても選手としても完ぺきな存在であるラスがいて、それを毎日この建物の中で見ることができる。彼は何をすべきかの完ぺきなサンプルだ。彼ら2人が来たのは本当に楽しいし、これまで数年に超えられなかった山をこれで超えられたらと思う」とチャッブは話した。

超えるべき山に2015年以来のポストシーズン進出が含まれるのだとしたら、チャッブは巻き返しが可能だという感覚が正しかったことを証明する必要がある。

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