49ersのQB問題に対し、「トレイ・ランスの可能性は無限大」と話すジェリー・ライス
2022年07月09日(土) 10:17サンフランシスコ・49ersのシグナルコーラーが誰になるのか、何カ月も憶測が飛び交う中、殿堂入りワイドレシーバー(WR)ジェリー・ライスが49ersのクオーターバック(QB)ルームの将来について自身の考えを述べた。
ライスは現地7日(木)に『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』のMJ・アコスタ・ルイスに対し、49ersでのジミー・ガロポロの今後と、先発としてのトレイ・ランスの状況ついて言及、誰がQBを務めることになろうとも、不確実性を乗り越えるためにシーズンの開始までになにかしらの解決策を見つけなければならないとコメントした。
「チームがジミーGとトレイ・ランスをどうするつもりなのか、俺には分からない。でも、ひとつだけ分かることがあるとしたら、シーズン中に回転木馬を前後に回すようなことは望んでいないということだ。誰かを先発として指名する必要があるし、個々の選手と協力し、そのクオーターバックを中心にチームを構築しなければならない」
ランスは2021年NFLドラフトで49ersの将来を担うQBと期待され、全体3位で指名された。しかし、ルーキーシーズンではほとんどプレーせず、フィールド上でも苦戦した。そのため1年目は2番手QBとして勉強と経験を積み、代わりにガロポロがケガをしながらもチームをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップまで導いた。1年間の経験を積んだランスが出番を待っているうえ、ガロポロは肩の大手術を終えたばかりということもあり、ベテランが49ersで活躍する時期は終わり、今後はランスが先発を務めるべきだというのが一般論となっている。ランスは脚光を浴び、QBの職務を引き継ぐ準備ができているとライスは言う。
「ジミーGは良い試合もあれば悪い試合もあったし、彼がケガをしてしまったのは残念だけど、トレイ・ランスはやる気満々だ。彼は強い腕を持っているし、俊敏性もあるし、深い位置にボールを投げることもできる。彼はプレーに広がりを持たせることができ、ゲームに新たな次元をもたらすから、相手の守備コーディネーター(DC)は対策を考えないといけないね」
ランスはNFLのレベルはほとんど未経験で、先発はわずか2試合、パス成功率はわずか59.6%だが、ライスは互いにトレーニングをした時にランスの可能性を見出したと語った。そして、チームメイトの継続的なサポートと、あと少しの練習によって、シーズン第1週を迎える頃には非常に高い潜在能力を持つことになると信じている。
「正直言って、彼の可能性は無限大だ。彼と一緒にCMを撮っていて、彼のためにルートを走ったんだ。彼と認識を一致させるのに時間はかからなかったよ。彼はロケットアームのような腕を持っているが、同時に俊敏性もあり、プレーの幅を広げたりダウンフィールドにボールを投げたりするビジョンも持っている。だから、フィールドで何度も練習し、周りの選手たちが彼を中心にチームを作り上げていくことで、今年はきっと成功するはずだ」
【AK】