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期限が来週に迫る中、長期契約締結を望む4人のフランチャイズタグ選手

2022年07月09日(土) 16:28


シンシナティ・ベンガルズのジェシー・ベイツ三世とジャメイン・プラット【AP Photo/AJ Mast】

フランチャイズタグに指定された選手が長期契約を結べる期限にあたる現地7月15日(金)が目前に迫る中、4人の選手が依然として長期契約を求めている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが現地8日(金)に伝えたところによると、シンシナティ・ベンガルズのセーフティ(S)ジェシー・ベイツ三世、カンザスシティ・チーフスのオフェンシブタックル(OT)オーランド・ブラウン、マイアミ・ドルフィンズのタイトエンド(TE)マイク・ガシキ、ダラス・カウボーイズのTEダルトン・シュルツは長期契約を求めているものの、この4人のうち契約締結目前まで迫っている選手は1人もいないという。

最も見通しが明るいのはブラウンとシュルツで、ベイツ三世の状況は最も厄介なものだと見られている。

チーフスが昨シーズン開幕前にボルティモア・レイブンズとのトレードで獲得したブラウンは、まだフランチャイズタグにサインしておらず、最近は何の交渉も行っていない。しかし、ガラフォロは長期契約が成立するかどうか、来週初めには会話が活発になると予想している。タグの下でプレーする場合、ブラウンは2022年に1,660万ドル(約22億5,951万円)を受け取る予定だが、本人はOTポジションでトップクラスの年俸、つまり2,200万ドル(約29億9,453万円)から2,300万ドル(約31億3,065万円)程度を希望している。

タグがついた状態で2022年に約1,090万ドル(約14億8,365万円)を稼ぐ予定のシュルツとガシキは、すでにフランチャイズタグにサインした。

シュルツとカウボーイズに関しては、契約延長の望みが残っているため、交渉が進むとガラフォロは予想している。

一方で、ガラフォロによると、ガシキとドルフィンズは「本格的に契約交渉をしていない」ため、ガシキはタグでプレーする可能性が高いとのこと。

ベイツ三世については、現時点でベンガルズと前向きな結論に至るのは難しそうだ。

ガラフォロはベイツ三世が長期契約の締結に至れると予想していないが、長期契約のない状態で7月26日(火)から始まるベンガルズのトレーニングキャンプに参加することもないと見ている。

ベイツ三世はまだフランチャイズタグにサインしていないが、サインすれば2022年の報酬が1,290万ドル(約17億5,588万円)になる予定だ。ベンガルズのスーパーボウル出場に貢献しながら2021年に243万ドル(約3億3,076万円)を稼いだベイツ三世にとっては明らかに大幅な昇給だが、先日、ライバルであるピッツバーグ・スティーラーズのSミンカ・フィッツパトリックが契約延長し、セーフティの年俸としてはリーグ最高額の1,824万ドル(約24億8,274万円)を受け取ることになったことと比較すると、その差は歴然だ。ガラフォロはベンガルズがベイツ三世にそのレベルの年俸を支払うことはないと見ている。

2022年にフランチャイズタグが適用されたのは全部で8人だ。ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスはグリーンベイ・パッカーズからラスベガス・レイダースにトレードされ、大型の契約延長を実現させた。また、ジャクソンビル・ジャガーズのOTキャム・ロビンソン、タンパベイ・バッカニアーズのWRクリス・ゴッドウィン、クリーブランド・ブラウンズのTEデイビッド・ジョクもそれぞれ契約延長をかなえている。

残された4人のタグ指定選手が長期契約を結べるかどうかは、7月15日の期限を迎えるまでの最後の1週間で新たな展開を見せるはずだ。

【RA】