WRホプキンスが不在でも、QBマレーがカーディナルスを“持ち上げて”くれることに自信を持つラリー・フィッツジェラルド
2022年07月09日(土) 17:19アリゾナ・カーディナルスは騒々しいオフシーズンを送っている。最も顕著な原因としてはクオーターバック(QB)カイラー・マレーの契約論争とワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスの2022年シーズンの最初の6試合の出場停止だ。
しかし、最も偉大なカーディナルスOB、元ワイドアウトのラリー・フィッツジェラルドは、マレーが次のシーズンで波乱を乗り越えてカーディナルスを上昇させることができるだろうと自信を示した。
「シーズン初期に、彼らがホップなしで進まないといけないのは、スケジュール的にも本当にタフなのは明らかだけど、カイラーには能力がありこのチームを持ち上げることができる不屈の精神を持っていると知っているよ」フィッツジェラルドは現地8日(金)に『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』のMJ・アコスタ・ルイスにそう語った。
セレブリティを集めた毎年恒例のゴルフトーナメント、“American Century Championship(アメリカン・センチュリー・チャンピオンシップ)”に出場したフィッツジェラルドは、会場のネバダ州から彼の元クオーターバックを激しく称賛し、ホプキンスの不在にもかかわらず攻撃陣が安泰であり良い状況にあると信じていることを強調した。
ホプキンスはNFLの運動能力向上物質規定に違反したため、6試合の出場停止処分を受けた。一方マレーは、契約延長を求めて主にソーシャルメディア上で意思表示を続けている。
フィッツジェラルドは2019年、2020年の現役最後の2シーズンでチームメイトだったマレーについて「彼の運動能力、左にも右にも行くボールを投げる能力に関して、これほど才能があり、多様な能力を持つ選手はいない。彼は絶大な才能を持っている。彼はリーグ中の誰もが特別な準備をしなければならない相手だ。マーキス・ブラウンを連れてきて、ザック・アーツは2年目に入り、よりシステムになじんでいる。ジェームズ・コナーは、今年の復帰に向けて完全に健康を取り戻した。俺は本当に彼らのポジションが好きなんだ」と話した。
しかしカーディナルスは2021年、ケガによるホプキンスの欠場時は3勝4敗であり、今シーズンは最初の6週間でカンザスシティ・チーフス、ラスベガス・レイダース、ロサンゼルス・ラムズ、カロライナ・パンサーズ、フィラデルフィア・イーグルス、シアトル・シーホークスと対戦する予定になっている。
ホプキンスの出場停止が差し迫っているにもかかわらず、カーディナルスの選手層には前述したアーツと復帰したコナーがいて、新たに獲得したブラウンがレシーバーのロンデール・ムーアとA.J.グリーン、そしてルーキーのタイトエンド(TE)トレイ・マクブライドとともにプレーすることを考えると、その厚さは称賛に値する。
さらに、誇張ではなくフィッツジェラルドのいくつかの発言により裏付けられるデュアルスレットの能力と、生産性を持つマレーがいる。
『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、マレーは最初の3シーズンでタッチダウンパス70回とラッシングタッチダウン20回を記録したNFL史上唯一の選手であり、最初の3シーズンで1万ヤード以上のパスと1,500ヤード以上のラッシングヤードを記録した史上2番目の選手としてキャム・ニュートンと並ぶ存在である。プロボウルに2回選出されたマレーは、合計でパス1万1,480ヤード、パスタッチダウン70回、ラッシング1,786ヤード、ラッシングタッチダウン20回を記録している。
しかしながら、新たな契約を結ばなければ、マレーがカーディナルスでプレーすることはないと見られている。この件がどうなるかはまだ不明だが、フィッツジェラルドはマレーがカーディナルスを持ち上げ続けてくれることに自信を持っている。
【AK】