信頼に足ることをコーチ陣に見せつけられるとパッカーズWRロジャース
2022年07月10日(日) 09:212021年ドラフト3巡目指名を受けてグリーンベイ・パッカーズに入団したワイドレシーバー(WR)アマリ・ロジャースは、パッカーズのワイドレシーバー陣の中でデイバント・アダムスを補完する存在になることを期待されていた。
アダムスがトレードでラスベガス・レイダースに移った今、精彩を欠くルーキーシーズンを終えたアマリの2022年における成熟度と役割は、より一層重要なものになるだろう。アマリは自分のプレーが向上し、その多才さが将来の成功への足がかりになると確信している。
アマリは『Knoxville-News Sentinel(ノックスビル・ニュース・センチネル)』のアルベルト・カマルゴに対し、「ルームは広くなっている。どんなポジションでもプレーできること、プレーブックを理解していること、どんな状況でも(コーチ陣が)俺を信頼できるってことを見せているところだ」と明かした。
パッカーズのオフェンスを理解するというのは、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースを理解するということに他ならない。1年間、練習と試合での経験を積んだことによって、アマリは2年連続でAP通信年間MVP賞に輝いたアーロンとのプレーをより快適に感じている。また、特に試合のアプローチ方法について、アーロンから学んでもいるのだ。
アマリは「彼のことをものすごく尊敬している。常にどれほど集中しているかというのを見るだけでね」と語り、こう続けている。「テレビで見ているだけでも、常に集中していて、冷静で、落ち着いているのが伝わってくるだろう。俺もフィールドでそういう心構えで臨もうとしている」
「アーロンはいつも、試合はメンタルが90%、フィジカルが10%だって言っている。メンタル面がしっかりしていれば、試合は次のステップに進めるんだ。俺はメディテーションやメンタルトレーニングで、メンタルゲームに真剣に取り組むようになった」
アマリのNFL初年度は決して順調とは言えないものだった。16試合に出場したものの、先発はわずか1試合でレシーブ4回、45ヤード、タッチダウン0回という成績で終えている。クレムソン大学では傑出した存在だったアマリにとっては、明らかに苦い経験だったはずだ。
アマリは「今までで1番長いシーズンだった」と振り返っている。「2年連続でフットボールをしているみたいな感覚で、本当に休む暇がなかった。だから、年末にかけてメンタル的にも肉体的にも負担がかかっていたと思う」
「オフシーズンには自分の体をケアして、体を正しい状態にすることができた。だから、自分自身に戻れたような気がしている」
パッカーズはアマリが生産性の面で彼自身の――あるいは大学時代に発揮していた――実力を取り戻すことを望んでいるに違いない。アダムスをはじめとし、マルケス・バルデス・スカントリングやエクアニメウス・セント・ブラウンもチームを去ったが、アマリは出場機会を増やすために、ランドール・コブやサミー・ワトキンス、アレン・ラザードといったベテラン勢や、クリスチャン・ワトソン、ロミオ・ドゥブスといったルーキーと競い合いながら成長したところを見せなければならない。
パッカーズのWRルームはチームにとって最も未知数であり、パッカーズが2021年ドラフト3巡目での指名を判断したときに感じたポテンシャルを発揮できれば、アマリはその答えとなれるかもしれない。
【RA】