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QBタゴヴァイロアを批判する者は“前言撤回”することになるとドルフィンズWRヒル

2022年07月10日(日) 11:55


マイアミ・ドルフィンズのタイリーク・ヒル【AP Photo/Mary Holt】

マイアミ・ドルフィンズのワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルは自身のポッドキャスト番組『It Needed To Be Said(イット・ニーディド・トゥ・ビー・セド)』でクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアを盛んに褒めており、その自信は現地8日(金)に放送されたエピソードでも揺らがなかった。

ヒルは「多くの人がトゥアに関して話していたことを撤回することになる」と語り、「誰とは特定できないけど、記者とかアナリスト、“Twitter(ツイッター)”を荒らす人とか。そういう人たちはみんな、トゥアについて言ったことを取り消すだろうし、俺はただそこに座ってポップコーンを食べるつもりだ」と続けている。

ヒルはとにかく、ひたむきにタゴヴァイロアを信じているようだ。ことあるごとにタゴヴァイロアを理想的な人物だと称賛しており、キャリア序盤で苦労してきたタゴヴァイロアにとっても、ヒルが自信を持たせてくれることは非常に重要になっている。

ドルフィンズは2020年シーズンの後半、当時ルーキーだったタゴヴァイロアを起用したり、起用しなかったりというのを繰り返した。タゴヴァイロアが未熟だったために、優れた実力を持つQBライアン・フィッツパトリックがプレーオフ進出に向けてより良いチャンスをチームにもたらしたことが注目されたのだ。

2021年シーズンを前にフィッツパトリックが退団し、タゴヴァイロアが完全にリーダーになったときでさえも、ドルフィンズが彼をQBデショーン・ワトソンに置き換えるのではないかといううわさが絶えなかった。

ワトソンの加入は実現しなかったものの、まだ発展途上のQBに自信を持たせられるような環境とは言い難い。

だからこそ、ヒルの絶え間ない称賛が不可欠なのだ。今シーズンにタゴヴァイロアのトップターゲットになると目されているヒルとWRジェイレン・ワドルは、ポッドキャストに出演した際に2人ともタゴヴァイロアへの信頼を表明している。この積み重ねがあることによって3人の間のオペレーションがうまくいくのであり、ドルフィンズが過酷なAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区に立ち向かうには、彼らの息が合っていることが重要だ。

もちろん、次のステップはヒルが試合の最中にタゴヴァイロアを信じる心を見せることだろう。特に、カンザスシティ・チーフス時代と比較してパフォーマンスが低下する試合が続けば、それが求められるはずだ。ヒルの成績が低下することを予見するのは不可能ではない。

タゴヴァイロアは2年間のキャリアでタッチダウン27回を記録してきた。ヒルは2020年以降にタッチダウン24回を決めており、ほとんどそれに匹敵する。ヒルの存在がタゴヴァイロアのタッチダウンの軌跡を劇的に良い方向へ変えなければ、再びドルフィンズに緊張感が漂うだろう。

どのような展開になるかはともかくとして、2021年に向けてロースターに2人のナンバー1ワイドレシーバーを抱えているドルフィンズは、より多くの試合に勝ち、QBを十分に評価するのに絶好の立場にいる。ヒルはそのあたりも理解しているようで、次のようにコメントした。

「NFLではクオーターバックとして成功するのに2、3年しか与えられないだろ。特に、ドラフト1巡目で指名されたらなおさらだ。その数年を経て成功しなかったら“出ていけよ”ってなるわけ。だから、彼らは基本的にトゥアをその状況に陥らそうとしている。つまり、今年は基本的に彼にとって実力を見せつける最後の1年だ」

【RA】