年齢を心配されるも問題ないと主張するベアーズ新人WRジョーンズJr.
2022年07月10日(日) 16:32アレン・ロビンソンを失ったことによってワイドレシーバー(WR)陣が手薄となっていたシカゴ・ベアーズは、今オフシーズンにそこを強化する必要があった。
それゆえに、ベアーズが2022年ドラフトで1人しかワイドレシーバーを指名しなかった上に、その選手が25歳だと分かったときにはすぐに疑いのまなざしが向けられた。
しかし、25歳のWRヴェルス・ジョーンズJr.は疑心暗鬼な人たちに勢いを止められることはないと思っている。さらには、相手守備陣に止められることもないと考えているようだ。
ジョーンズJr.は最近、『The Sick Podcast (ザ・シック・ポッドキャスト)』に出演した際に『NFL Network(NFLネットワーク)』のアダム・ランクから、多くの人々が彼の年齢を気にかけているように見えることに驚いているかと質問されている。それに対し、「みんなはそれについて話しているけど、そんなことはどうでもいい」と答えたジョーンズJr.は「結局のところ、俺はボーラー(優れた選手)だ。自分に何ができるかは分かっている。25歳だからといって、人を追い越してタッチダウンを決めるとか、そういうことができないわけじゃない。俺は長期間にわたって、速く、強く、プレーを生み出せる選手であるつもりだ。だから、そんなのは本当に関係ない」と続けた。
ドラフト3巡目の全体71位で指名されたジョーンズJr.は、理想的とされる21歳や22歳のルーキーではないものの、40ヤード走で4.3秒というスピードを誇っており、リターンゲームにも活気を与えられるはずだ。テネシー大学での最終シーズンにはレシーブ62回、807ヤード、タッチダウン7回という素晴らしい成績を残している。その最終シーズンというのはカレッジでの6年目のシーズンにあたり、25歳でNFLのルーキーになった理由はそこにある。
ジョーンズJr.はカレッジでのキャリアを南カリフォルニア大学(USC)でスタートさせ、テネシー大学で終えた。これにはレッドシャツ(練習生)としてのシーズンと、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による1年間の資格延長も含まれている。
「俺は一度も自分に見切りをつけなかった」とジョーンズJr.は明かした。「レッドシャツの後はCOVIDイヤーになり、6年もかかった。でも、その過程で何もなかったわけじゃない。USCで学士号を取って、修士号も取得した。つまり俺は最大限に活用したんだ。自分の技術を完全なものにすることもできた。過去に戻ってやり直せるとしても何も変えない」
ジョーンズJr.はベアーズが2年目のクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズに対するオプションを増やすためにもっと行動を取るべきだったと主張する人の考えを変えなければならない。
NFLレベルでの生産性の高さが認められているワイドレシーバーがダーネル・ムーニーしかいないという状況で、ジョーンズJr.はバイロン・プリングルやエクアニメウス・セント・ブラウンと共に先発の座を争うことになるだろう。
ジョーンズJr.はベアーズに加入したタイミングがちょうど良かったと信じており、それを証明する態勢を整えている。
「自分の状況や育てられ方、教会で育てられたこと、すべてにおいて神のタイミングはパーフェクトだ」とジョーンズJr.は強調した。「多くの困難を乗り越えて、多くの逆境に打ち勝って今日に至っている。すべての出来事には理由があると、インタビューではいつもそう言っている。だから、自分が3年目という若い年齢でリーグに参加していたとしたら、どう思うのか。今ほど成熟していなかったと思う」
その成熟度はプラスに働くかもしれない。また、走行可能距離もプラスに働く可能性がある。他のルーキーよりも年上であったとしても、彼らより消耗が少ないと確信しているジョーンズJr.は次のようにコメントした。
「カレッジ時代に一度も大きなケガをしなかったっていうことも言える。せいぜい手の骨にひびが入ったのとハイアンクルスプレインくらいさ。人生で骨折も手術もしたことがない。だから正直、21歳か22歳くらいの肉体だと思っている。カレッジ時代に何度もケガをして、NFLに入ったら大変なことになる選手もいるけど、俺は馬の赤ちゃんみたいに健康さ。健康そのものだ。(年齢なんて)本当に関係ない、みんなそれについて話すだろうけど。自分でコントロールできることはコントロールするから、その点については乞うご期待だ」
ベアーズが正しく、否定的な態度をとっているが人が間違っているということを25歳のルーキーが証明できるかどうか、期待して見守ろう。
【RA】