アイコン変更は契約交渉中のレイブンズに向けたメッセージではないとQBジャクソン
2022年07月11日(月) 09:33ボルティモア・レイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンが現地9日(土)に自身のソーシャルメディアアカウントの写真を変更したことがさまざま憶測を呼び、インターネット上で騒然となったが、本人は写真に込められた意味はさほど深くないと話している。
ジャクソンは『Instagram(インスタグラム)』のプロフィール画像と『Twitter(ツイッター)』のヘッダー画像を“I Need $(ドルが必要)”と刻まれたグリル(金色の歯の装飾)の写真に変更。契約交渉が続く最中での変更だったことからレイブンズに向けたメッセージではないかとの見方が広がった。しかし、これが何を意味するのかという論が飛び交う中、25歳のジャクソンは『USA TODAY(USAトゥデー)』のサフィド・ディーンの取材に応じ、写真は契約交渉と何の関係もないと主張して誤解を解いている。
ジャクソンは映画“How High(ハウ・ハイ)”に登場するキャラクターがグリルを装着しているのを見て選んだ写真だと説明した。単純に映画を見て面白いと感じたために、ソーシャルメディアのプロフィールに追加したのだ。この写真には隠れた意図などなく、なぜ人々が深読みするのかが理解できないと、ジャクソンは語っている。
4度目の開催となった年に1度のイベント“Funday with LJ(ファンデー・ウィズ・LJ)”の場で、ジャクソンはディーンに「なんでみんなが大騒ぎするのか分からない」と明かした。「“Bleacher Report(ブリ―チャー・レポート)”が投稿しているのを見た。彼らはソーシャルメディアに投稿されたものをただ取り上げてそれを炎上させ、自分のことを考えているだけ。あんまり真剣には受け止めていない」
「彼らは俺がレイブンズと話をしていないときに話をしているかのように思わせるんだ。契約交渉はもう進んでいる。でも、そんなことは関係ねぇよ」
ボルティモアでは今オフシーズン、ジャクソンの契約延長の希望とそれが解決されない状況に関する話題で持ちきりになっていた。ジャクソンはルーキー契約の最終年を迎えようとしており、今年の年俸は2,310万ドル(約31億4,808万円)に設定されているが、双方は在籍期間延長に関心を示している。しかしながら、ジャクソンが自主参加のOTA(チーム合同練習)を欠席(参加必須のミニキャンプには参加)し、恐らく現時点では延長に向けた本格的な議論は進んでいないといった報道がなされるばかりで、新しい契約はまだ成立していない。ジャクソンとチームの関係はいまだ良好のようだが、ジャクソンが2022年以降もレイブンズに在籍するという情報がないため、この写真がジャクソンの意図以上の意味を持つと人々が信じたのも無理はないだろう。
両者は現在進行中の交渉について多くを語っておらず、ジャクソンは先月、契約交渉を非公開にしたいと発言していた。ジャクソンは土曜日にも、今回の交渉に関して公にコメントするつもりはないと繰り返している。
ジャクソンは「自分のビジネスライフをソーシャルメディアには載せない」と強調し、「そんなことは絶対にしない。自分の私生活もソーシャルメディアには載せない。いろいろなものを見せることはあっても、サブリミナル(メッセージ)を投げかけるようなことはしない。そんなことするのは俺じゃない」と続けた。
また、今月末のトレーニングキャンプ開始までに契約が成立するかどうかは分からないが、希望は持っているとも語ったジャクソンはこうコメントしている。
「願わくは、ってところだな。今すぐに“そうだ”とは言わないよ。願わくは。でも、タイミングは神が決めるものさ」
【RA】