トレーニングキャンプを前に「今までで一番調子がいい」とカウボーイズQBプレスコット
2022年07月11日(月) 11:58足首の骨折とそれに続く長期間のリハビリを終えてから1年以上が経ち、ダラス・カウボーイズのクオーターバック(QB)ダック・プレスコットは今オフシーズン、単に健康状態を良くするだけではなく、それ以上のことに集中できたようだ。
現地9日(土)にテキサス州フリスコにある“The star(ザ・スター)”で行われた毎年恒例の子ども向けキャンプで、プレスコットは2022年シーズンに向けて準備をする中で人生最高の体調を手に入れられたと明かした。
チーム公式サイトによると、プレスコットは「ものすごく興奮している。子どもたちとフットボールキャンプで一緒に過ごして、チームメイトや今シーズンのことを聞かれると、さらにワクワクしてくるんだ。数週間経って、今までで一番調子がいい。だから、そろそろ強化していく時がきた」と話しているという。
プレスコットにとって足首の状態を気にしなくていいというのは、フィジカル的にもメンタル的にも解放されることを意味する。昨シーズンが終了した直後には投球側ではない肩の手術を受けたものの、プレスコットは全体的な体つきの改善に専念する時間を確保した上に、雇用した専任トレーナーにそうした対策を支えてもらっている。
7月末に29歳になるプレスコットは、集中したトレーニングがランナーとしての動きにもパサーとしての動きにも役立っていると強調した。
人生で一番調子がいいと感じる理由を聞かれたプレスコットは「ひとつ。単純に自分の動きからだ」と答えてこう続けている。「オフシーズンに、去年からずっと一緒に仕事をしてきたPT(理学療法士)を雇った。給料を払って、フルタイムで自分の専属にしたんだ。休暇中であろうとなかろうと、彼は俺についてきてくれる。俺たちはこうした動きやストレッチに取り組んでいる。ケガをしてからというもの、これまで以上に機能面のトレーニングを積んできたように思う。だから、自分の体や動き、ボールの出方を見たら分かるんだ」
昨オフシーズンからトレーニングキャンプにかけてリハビリを続けていたにもかかわらず、ケガから復帰1年目のシーズンでチームをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区優勝に導いたプレスコット。パス成功数(410回)、パス成功率(68.8%)、タッチダウンパス数(37回)ではキャリアハイを更新し、単一シーズンでのタッチダウンパス数ではカウボーイズの歴代最多記録を塗り替えた。しかし、カウボーイズはレギュラーシーズンを12勝5敗で危なげなく終えるも、ワイルドカードラウンドでライバルのサンフランシスコ・49ersにホームで敗れている。
もう動きが制限されないということを踏まえると、全体的な動きを改善したプレスコットは、2022年にプレスコットをランゲームで使うというマイク・マッカーシーHC(ヘッドコーチ)のプランにも歩調を合わせられるはずだ。プレスコットがランプレーの脅威として動くことができれば、昨季に試合平均ヤード(407.0ヤード)と試合平均得点(31.2点)でリーグトップに輝いたカウボーイズ攻撃陣に驚くほど良い影響を与えられるかもしれない。
健康状態が改善したことで、プレスコットはオフシーズンによく使われる表現を使えるようになったが、リーグ7年目を迎えるプレスコットをずっと見てきたカウボーイズファンはそれを特に気にしないだろう。カウボーイズのベテラン選手は7月26日(火)からトレーニングキャンプに参加する。
【RA】