数年以内に最終的な引退を見据えるバッカニアーズQBブレイディ
2022年07月15日(金) 11:21もうすぐ45歳になるクオーターバック(QB)トム・ブレイディは、NFLでの生活があと何年も残されていないことを理解している。
ブレイディは5月に行われた『Variety(バラエティー)』のラミン・セトーデとの多方面にわたるインタビューで、引退時期についての計画はないものの、「終わりはものすごく近い」と言及した。
現地14日(木)に公開されたインタビューで「いつプレーを終えるかは本当に分からない」と明かしたブレイディはこう続けている。「年単位で考えていくことになるだろう。今年が最後の年になる可能性があるかって? もちろんだ。気が変わるかもしれない? もちろんだ。あと5年もないんだというのは実感している。自分の方法でやっていきたい。全力を尽くして、自分の立ち位置を確かめたい。体の調子はものすごくいい。ここ数年は外傷が多かったけど、スムーズにいって勝てたら最高だね」
ブレイディが2月に“引退”したものの、わずか40日で引退生活を終えてタンパベイ・バッカニアーズに戻ってきたのは有名だ。
ブレイディはセトーデに「そのときに決断して、バックスに知らせるのがチームにとって正しいことだと思ったんだ」と話している。「計画を立てるには時間が必要だ。それから、ブルース(エリアンス、元ヘッドコーチ/HC)や、ジェイソン(リヒト、ジェネラルマネジャー/GM)、妻との会話を通じて、まだプレーできる、戦えるという気持ちになった」
「一度イエスと言ったからには、決意が揺らぐわけではないけど、僕にはニューヨークに住む14歳の息子がいて、彼は時間を欲しがっている。妻は長い間、僕のキャリアに信じられないほど協力してきてくれた。だから、彼女と話す必要があったんだ。どういうことか分かるよね? そういう決断は家族でするものだ。他にも12歳と9歳の子どもがいるんだけど、みんな大変な思いをして生活している」
さらに、40日間の引退生活が独特な状況を生んだことを認めたブレイディは、次のように語っている。
「分かっている、分かっているんだ。プレーしたいなら、7月に引退を撤回した方がよかったって。でも、できなかった。プレーしないと言ったら、彼らはそれで予定を組んでしまうから。だから、早く決断しないといけないっていうプレッシャーがものすごくあった。それから、最終的には“イエス、やろうじゃないか”と決めたんだ。一回、そう口に出したら“よし、やるぞ”という気になった」
フィットネス企業、アパレルライン、制作会社、NFT(非代替性トークン)のプラットフォーム企業など、数多くのビジネスを手掛けているブレイディは、いずれ引退した後に長期かつ多額の契約で『Fox Sports(フォックス・スポーツ)』に参加することに合意している。
あと2、3年はフォックスで働くTB12を見られないのか、と質問されたブレイディは「もちろん、その可能性はある。でも、終わりはものすごく近い」と答えた。
ブレイディはバッカニアーズが次のプレーオフ進出を逃したとしても、1月に行われるFOXの放送にお試しで飛び入り参加する予定はないと明かし、こうコメントしている。
「ないね。フットボールに集中したいんだ。今年はできる限りベストな状態で臨みたいと心から思っている」
また、本当に引退したとしても、ブレイディが自分をG.O.A.T.たらしめる理由を完全に捨て去ることはない。
多くの人々はブレイディのことを厳格に食事管理している人と見ているとセトーデが言及した際に、ブレイディは「それはもはやダイエットのためですらない」と強調している。「食べ物が育つ過程を見なければならない。食料品店に並んでいるからといって、それが食べ物とは限らない。僕の食べ物に対する考え方は、自分の体に必要なものを与えるということだ。意味が分かるかな? カロリーはいらない。栄養が必要なら、土から摂る必要がある。“フロステッドフレーク”からじゃないんだ。今は食料品店で売られているから、みんな“食べ物を買いに行く”と思うんだろうけど。僕の考えでは、それを食べていたら絶対、44歳までフットボールを続けられなかっただろうね」
TB12の制作会社が次に公開するドキュメンタリーは、“トム・ブレイディ対トニー・ザ・タイガー(フロステッドフレークのキャラクター)”になるかもしれない。
【RA】