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2022年は100%の守備を実行する準備ができているとファルコンズDCピース

2022年07月16日(土) 12:40

アトランタ・ファルコンズ【NFL】

ディーン・ピースがアトランタ・ファルコンズの守備コーディネーター(DC)に就任した最初のシーズンに、チームはほとんどのカテゴリーで最下位に近い順位となった。

ファルコンズは2021年シーズンに、1試合あたり27点(NFLで29位タイ)、364.4トータルヤード(同26位)、131.9ランヤード(同27位)を許し、48.4%(同30位)の割合で第3ダウンコンバージョンを許しただけではなく、合計サック数は18回とリーグで最下位に終わっている。

ピースDCは3-4システムに切り替えた初年度に、ディフェンス全体がインストールされたわけではないと言及した。

『The Atlanta Journal-Constitution(ジ・アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション)』によると、ピースDCは「昨年は会得した上でできるようになりそうなことがあったとは思わない。昨年は相手にビッグプレーをあまりさせなかった点が良かった。周辺でボールをインサイドにとどめて、ビッグプレーの機会を与えないようにするのがうまくいった」と語ったという。

ファルコンズは40ヤード以上のパスプレーを許さず(NFLで1位)、20ヤード以上のパスプレーを許したのは51回(同15位)だった。

ファルコンズでの2シーズン目を迎えようとしている72歳のピースDCは、選手たちがプレーブックをすべて実行する準備が整ったと考えている。

「戻ってきた選手たちは何を期待されているのかをなんとなく分かっているような気がする」とコメントしたピースDCは「われわれが本当に期待していることが何なのか、分かっているはずだ。去年は年度末に、本当に実行したかったディフェンスのうち、60%程度を取り入れていたと言える。今年は100%にするつもりだ」と続けた。

ディフェンスの60%を活用したのは、アーサー・スミスが初めてファルコンズのヘッドコーチ(HC)を務めたシーズンにおいて、計算された方法だったと指摘しているピースDCはこう明かしている。

「過度な負荷をかけなかったという理由もある。今はもう、過負荷にならないようにする方法を十分に学んだと思っているが、昨年よりももう少しアグレッシブになれるように、いろいろなことを追加することはできる」

クオーターバック(QB)マット・ライアンのトレードにより、オフェンスが流動的になっているファルコンズでは、2021年の7勝10敗という成績からさらに低迷しないためにも、ディフェンスが一歩前進することが必要だ。

ファルコンズにはその実現に貢献できる選手が複数所属している。コーナーバック(CB)A.J.テレルはいまだ過小評価されたままだが、NFLで最も粘りのあるカバーマンの1人だ。3年の契約延長にサインしたディフェンシブタックル(DT)グレイディー・ジャレットは、インサイドで破壊力を発揮できる。健康状態が良いときのディオン・ジョーンズはスターになる可能性を秘めた守備範囲の広いラインバッカー(LB)だ。さらに、ファルコンズはベテランCBケイシー・ヘイワード、LBラシャン・エバンス、ノーズタックル(NT)エディ・ゴールドマン、今年のドラフト2巡目で指名したLBアーノルド・エビケティなどを新たにチームに迎えている。それでも、エッジラッシャーの不足は明らかであり、ファルコンズ守備陣が2022年に大きく飛躍するためには、ピースDCがその不足分に対処する必要があるだろう。

【RA】