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キャリア継続に向け新たなチャンスを望むDEカール・ナッシブ

2022年07月20日(水) 10:33

カール・ナッシブ【NFL】

ディフェンシブエンド(DE)カール・ナッシブにとって、昨夏に同性愛者であると公表するのは簡単なことではなかった。しかし、それは大事なことだった。

現地19日(火)に放送された”Good Morning America(グッド・モーニング・アメリカ/GMA)”に出演したナッシブは「俺はただ、性的指向なんてまったく関係ないんだってことを示したかっただけだ」と語っている。

この発表によって、ナッシブはゲイであることを公表した初めてのNFL現役選手となった。昨シーズンにラスベガス・レイダースのローテーションのディフェンダーとして13試合に出場したナッシブは、タックル21回、サック1.5回とフォースドファンブル1回を記録した後、3月にリリースされている。

29歳のナッシブはこれまでに6年のNFLキャリアを歩んできた。トレーニングキャンプの開始が迫る中、ナッシブは今も職のない状態が続いている。

最も好調なときのナッシブは結果を残せるエッジディフェンダーだった。タンパベイ・バッカニアーズで過ごした2年間では、いずれもサック6回以上を記録している。また、耐久力に優れ、プロとしての6シーズンのそれぞれで13試合以上に登場してきた。

今のナッシブが求めているのは、キャリアを継続するための新たなチャンスだ。

「俺にとってベストの筋書きは、自分が得たものを示すための最高の機会を手に入れることだ。まだ力はたくさん残っている」とナッシブは話した。

ナッシブが一般的なNFLファンの注目を最初に集めたのは、2018年のトレーニングキャンプ中に、クリーブランド・ブラウンズのチームメイトたちにやや正確性に欠ける複利のレッスンを行ったときのことだ。この様子は『HBO』の“Hard Knocks(ハードノックス)”に収められている。

数学的なエラーで関心を集める一方、ナッシブは自分の腕を磨き続けた。ブラウンズでは53名ロースターに残らなかったものの、タンパで違いを生み出す選手になるというより良いチャンスを見つけたナッシブは、バッカニアーズで出場した29戦中17試合に先発で登場している。

この期間に、ナッシブは平均的な選手よりもNFLで長く継続できる選手であることを証明した。そのキャリアを続けることを願っているナッシブだが、自分だけでどうにかできることではないことも承知している。

ナッシブはGMAの共同アンカーであり、プロフットボールの殿堂の一員でもあるマイケル・ストレイハンに、自身の性的指向を公表する前は「じっと電話を見つめて、1時間もそうしているような感じで、自分を鼓舞しようとしていた」と明かした。

「最後に俺がつぶやいたのは”お前は知っているんだ――子どもたちのためになることを”ってことだった。そして、ついに投稿ボタンを押したんだ」

NFLはすぐにナッシブへの支持を示し、コミッショナーのロジャー・グッデルはナッシブが「勇敢にも自身の真実を共有したことを誇りに思う」とコメントした。それから1年がたち、ナッシブは自分の意思が他の人々のカミングアウトを助けられるように公の場での発言を続けている。

「俺たちはポジティブな方向に進んでいる。パーフェクトな道じゃないかもしれないし、これからも歩み続け、それを敵意のある場所からじゃなく、愛のある場所から行えるようにしていかなきゃならない」とナッシブは話した。

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