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QBランスは49ersを率いる準備ができているとLBワーナー

2022年07月20日(水) 11:56


サンフランシスコ・49ersのトレイ・ランス【AP Photo/Darryl Webb】

トレーニングキャンプが近づくにつれてサンフランシスコ・49ersで注目されるのは、2年目のクオーターバック(QB)トレイ・ランスがプレーオフ進出にふさわしいロースターをポストシーズン後半にまで導く準備ができているかということだ。

49ersの選手たちはこのオフシーズンにチーム一丸となって、2021年の1巡目指名選手であるランスは先発QBとしてフルに出場するためにあらゆる準備をしてきたと主張している。ラインバッカー(LB)のフレッド・ワーナーは現地18日(月)に出演した『The Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』でランスの努力を称えた。

「トレイがあらゆる批判や、周りがかけようとしているプレッシャーのすべてを引き受ける姿に、俺はどれほど感心させられたことか」とワーナーはアイゼンに話している。「彼はあんなに若いのに、すごくプロフェッショナルな姿勢で対応している。年齢の割にとても大人だ」

「だから、彼が見せるちょっとした素振りや、組織の外の人間が目にする彼の姿からも、若い選手としては成熟していることや、司令塔を任された時に彼がどう対応するかがよく分かるはずだ。彼がいかに素晴らしい人間であり選手であるかを俺はここでいくらでも語れる。もう十分に話してきたけど、とにかく、彼はチームを率いる準備ができていると俺は確信しているんだ。彼は高いプロ意識を持った成熟した選手で、どんな役割を与えられてもきっとこなせるはずだ」

ランスはルーキーシーズンのほとんどをQBジミー・ガロポロのバックアップとして過ごし、2回の先発出場でパス成功率57.7%、603ヤード、タッチダウン5回、インターセプト2回を記録した。

ジミーGは肩の手術のためにオフシーズンのワークアウトを欠席しており、49ersがこのベテランと別れることが予想される中、ランスがこのオフシーズンにチームの司令塔を務めている。

ワーナーはさらにこう語った。「彼は初日からチームに馴染んだ。彼は正しい考え方や謙虚な姿勢で臨んでいると思う。フロントオフィスはゲームを愛する選手たちを常に連れて来る。彼らはフットボールを愛している。彼らは良識のある人たちだ。そして、トレイは努力を続けてきた。チームメイトや仲間からの尊敬を集めるには毎日毎日、仕事に打ち込み、それを周りに見てもらうことだ」

「2年目を迎えた彼の中には自信が生まれ、チーム合同練習(OTA)のトレーニングや練習で全力を尽くしているし、トレーニングキャンプでもきっとそれを続けてくれると思っている。そんな彼はチームメイトから尊敬されるようになったんだ」

49ersのトレーニングキャンプが7月26日(火)に迫る中でガロポロはまだロースターに残っており、チームのQBルームについてはいくつかの疑問が残る。ワーナーは、チームがベテランQBにしがみついた場合にどうなるかという議論に深入りすることは避けた。

「この組織の頭脳(ヘッドコーチのカイル・シャナハン)にそういうことは任せればいい」とワーナーは話している。「チームのディフェンスの中でミドルラインバッカーを担う俺の仕事は、ボールのこっち側が万全であるようにすることで、あっち側は彼らが対応すればいい。チームとして機能させるのは大変な仕事だから、俺はその中で自分の役割をしっかりと果たそうとしている」

選手がそれぞれの役割を果たすことは、49ersが新しいQBを迎える上で不可欠と言える。再びポストシーズンで勝ち進むだけの選手がいるとチームは自負している。49ersがトレードアップをしてまで昨年にランスを獲得したのは、彼がいずれはチームを目標に導いてくれる選手になると期待したからだ。今度はこの若きシグナルコールがその才能を発揮する番になる。

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