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激戦のAFC西地区で「俺たちは何とも思われていない」とレイダースQBカー

2022年07月22日(金) 12:20

ラスベガス・レイダースのデレック・カー【AP Photo/Ron Schwane】

このオフシーズンにAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区の4チームはそれぞれ才能ある選手を獲得し、2022年のNFLで最も熱い戦いが繰り広げられる地区になることが予想される。

ラスベガス・レイダースはスター選手のワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスとディフェンシブエンド(DE)チャンドラー・ジョーンズを追加し、デンバー・ブロンコスはトレードでクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンを獲得した。ロサンゼルス・チャージャースはアウトサイドラインバッカー(OLB)カリル・マックとディフェンシブバック(DB)J.C.ジャクソンを追加してディフェンスを強化している。そして、カンザスシティ・チーフスはレシーバ陣の間でタイリーク・ヒルが去ってジュジュ・スミス・シュスターとマルケス・バルデス・スカントリングが加わるという動きはあったものの、チームの中心にはQBパトリック・マホームズとヘッドコーチ(HC)のアンディ・リードが変わらずいる。

レイダースのQBデレック・カーは最近、「面白いことになりそうだ」と『The Athletic(ジ・アスレチック)』に話している。「俺たちは何とも思われていない。でも、どんな状況でもフットボールの試合をしなければならないところが面白いと思うんだ」

トレーニングキャンプの開始時に「誰も俺たちを信じていない」という姿勢を選んだカーは少しだけ間違っている。多くのアナリストはレイダースが再びポストシーズンにまで進むと見込んでいる。だが、競争が激しいディビジョンで、誰かはがっかりすることになるだろう。

それでも、オフシーズンのこの時期に選手が謙虚でハングリーであることは当たり前と言える。

「他の選手が話題になっているのを見るとイライラするものだ」とカーは言う。「“俺たちだっているじゃないか。俺たちだって良くなったぜ”ってな。俺たちもプレーオフに進出したはずだけど…だからと言って今年に何か保証されるわけではないけど、優秀な選手がいることだけは確かだ」

「俺たちは今まで通り、挑戦するだけさ。レイダースとしてそれがあるべき姿だ。それに、トップのチームと競うことを楽しみにしている。俺の親友のカリルはチャージャースに入ったし、ブロンコスも強くなった。チーフスも良くなった。こういうチームや、リーグで最も優秀なクオーターバックたちと対戦するのは楽しいことだ。そういうことにワクワクしたり、挑戦することが醍醐味なんだ」

レイダースはジョシュ・マクダニエルズをHCに迎え、選手層も厚くしたことで、全員が健康を維持できれば強豪チームとも互角に戦えるチームだと自負している。

「まだまだこれからだ。才能ある選手はたくさんいる。俺は過去にすごく才能のある選手がいながらあまりうまくいかなかったチームにいたこともある。だから、リーダーシップの部分にフォーカスしていて、努力することも怠らないようにしている」とカーはコメントした。

【R】