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オフシーズンに初めてフル参加したチーフスRBエドワーズ・ヒレアー、今季の成果に期待

2022年07月22日(金) 12:24


カンザスシティ・チーフスのクライド・エドワーズ・ヒレアー【AP Photo/Ed Zurga】

過去2シーズンはケガに見舞われて1巡目指名にふさわしい選手であることを証明する機会を失っていたランニングバック(RB)クライド・エドワーズ・ヒレアーは、カンザスシティ・チーフスできわめて重要な3シーズン目を迎える。

エドワーズ・ヒレアーはようやくケガのないオフシーズンを過ごせたことが、2022年の改善につながると考えている。ルーキーとしてのオフシーズンは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のプロトコルによって大半をバーチャルで過ごし、昨年はオフシーズン中に胆嚢(たんのう)の手術を受けている。

「このオフシーズンは基本に立ち返って充実したオフシーズンを過ごすことがでた」とエドワーズ・ヒレアーは『The Athletic(ジ・アスレチック)』のネイト・テイラーに語っている。「これは(アンディ)リードヘッドコーチ(HC)と話したことの一つで、“実質的にはNFLでの初めてのオフシーズンだ”と言っていた。健康が一番の課題だった」

最初の2シーズンでエドワーズ・ヒレアーはさまざまなケガのためにレギュラーシーズンの10試合を欠場。2021年にはキャリー119回で517ヤードとタッチダウン4回をマークし、パスキャッチ19回で129ヤードと2得点を記録した。

エドワーズ・ヒレアーは今年のオフシーズンの活動にはフル参加しており、クオーターバック(QB)パトリック・マホームズとの練習も追加でこなしている。通常のオフシーズンが、待ち望んでいた飛躍につながることを彼は期待しているようだ。

「俺には常に危機感がある。それだけ強い気持ちを持っているんだ。大学でケガなんてしたことなかったから、そういう運命なんだろう」とエドワーズ・ヒレアーは話している。

エドワーズ・ヒレアーが先発すると見込まれる一方、チーフスはこのオフシーズンにバックフィールドを強化するために手を打った。チームは元タンパベイ・バッカニアーズのRBロナルド・ジョーンズ二世と契約しており、エドワーズ・ヒレアーの代わりにアーリーダウンで起用されるかもしれない。チーフスはさらに、プレーオフで輝きを放ったRBジェリック・マッキノンとも契約を延長している。昨年に才能をのぞかせたRBデリック・ゴアやルーキーのRBアイザイア・パチェコとRBジェリオン・イーリーもロース―ター入りを狙う。エドワーズ・ヒレアーが苦戦したり、新たなケガを負ったりするようなことがあれば、彼のキャリー数は他の選手に奪われることになるだろう。

チーフスはワイドレシーバー(WR)のタイリーク・ヒルをトレードするなどしてレシーバー陣を刷新しており、エドワーズ・ヒレアーのパスキャッチの機会は増えるかもしれない。このオフシーズンに彼はフォーメーションに参加することを想定してフットワークとルートランニングに取り組んできた。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、2020年にエドワーズ・ヒレアーがワイドの位置またはスロットの中に陣取ったのはわずか29回のスナップだったという。

「このオフェンスの素晴らしいところは、誰をどこにでも起用できることだ」とエドワーズ・ヒレアーは言う。「自分たちがやっていることを理解して実行していれば、マッチアップ次第で優位に立てる。俺は(スクリメージラインの)1番、2番、3番、4番スポットからどんなルートでも走れる」

「(タイトエンド/TEの)トラビス(ケルシー)や(レシーバー陣のマルケス・バルデス・スカントリング)からジュジュ(スミス・シュスター)、メコール(ハードマン)まで、みんな同じことができる。いかに俺たちが自由自在に動けるかを表している。この6年間に相手ディフェンスが見てきたものとは違う」

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