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チーフスOTオーランド・ブラウンはホールドアウトへ

2022年07月26日(火) 11:23

カンザスシティ・チーフスのオーランド・ブラウン【Aaron M. Sprecher via AP】

カンザスシティ・チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードが懸念していたオフェンシブタックル(OT)オーランド・ブラウンについての不確定な要素が、目に見える形となって表れているようだ。

チーフスベテラン勢がトレーニングキャンプに合流する現地26日(火)に、ブラウンは集合しないと『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが月曜日に伝えた。

フランチャイズタグを指定された選手の長期契約締結期限までにチーフスとの契約がまとまらなかったブラウンは、チーフスからの最高のオファーを拒んでいた。ブラウンがタグのテンダーにサインしていないことから、予測されているホールドアウトが間もなく現実のものになると見られる。

NFLネットワークのジェフリ・チャディハがこの7月に、長期契約のオファーを拒絶するというブラウンの決断がチーフスの組織内にいくらかの不満と落胆を生じさせたと伝えていた。数日前にブラウンについて尋ねられた際、リードHCは迷いのある様子で「彼がここにいるなら素晴らしい。いなくても、われわれは先に進む」と話している。

リードHC率いるチーフスは実際、先発レフトタックル(LT)であり、キャンプ前に長期契約を結ぶつもりだったチームの主要選手がいない状態でトレーニングキャンプを開始することになりそうだ。そういった契約がまとまらなかったことで、ブラウンはフランチャイズタグを指定された状態で2022年を迎えており、その報酬はポジション内トップ5の選手が受け取る額の平均値になる。ただし、1年契約だ。タグでプレーすることにはリスクが存在するものの、ブラウンはそういったリスクを受け入れ、未来の自分に賭けているように見える。

何より、ブラウンは再建されたチーフスのオフェンシブラインで重要な役割を担っている。クオーターバック(QB)パトリック・マホームズはチームの未来におけるブラウンの価値をよく分かっている。

「もちろん、俺たちは契約がまとまってほしいと思ってる。彼だって契約を完了したいはずさ。でも、結局のところ俺たちはそこへ行ってフットボールをプレーするんだし、彼がここにいて、またこのチームの一員になることにワクワクしている」とマホームズはコメントした。

ブラウンがキャンプスタート時から彼らのためにプレーすることはないだろう。チーフスにはブラウンに再びタグを指定することも可能であり、しばらくの間は長期契約を締結できない可能性もある。また、誰に尋ねるかによって、ポジション内でのブラウンの評価がまちまちになっているという問題もある。

それでも、すべてを癒す特効薬がある。勝利だ。成功を求めるチーフスにおいて自分の役割を再開するためには、ブラウンはテンダーにサインしなければならない。それまで、マホームズは先発レフトタックルがいない状態で仕事を進めるだろう。

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