“4時間の自主学習“を義務づけるカーディナルスQBマレーの新契約
2022年07月26日(火) 12:415年2億3,050万ドル(約314億5,737万円)の契約延長に至るまでのアリゾナ・カーディナルスとクオーターバック(QB)カイラー・マレーの顛末(てんまつ)の中で、マレーの成熟度とコミットメントレベルが一つの話題となってきた。
月曜日に正式に契約を交わした以上、今度はマレーがそこで想定されているだけの献身を見せる番だ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地25日(月)に報じた内容によれば、マレーの新契約では“契約期間内のプレーシーズン(後述で定義)の各週(バイウイークを除く)に、少なくとも4時間の自主学習(後述で定義)”をすることが要請されているという。
2度のプロボウラーであり、AP通信攻撃部門年間最優秀新人賞を受けたこともあるマレーは、先週金曜日に報道陣と話をした際、アリゾナを離れることは“まったく“考えなかったと明かしていたが、契約のこの条項はカーディナルスがフランチャイズQBにあらゆる面で欠けることのない総合的な仕事を求めていることを示している。
契約の補遺による定義では、自主学習とは来る試合に備えるべく、チームからマレーに提供された素材を学ぶことだとされている。これは契約下に置かれている(各)シーズンで継続される。契約で規定されている内容によれば、シーズンとはトレーニングキャンプが終わった後の最初の月曜日に始まり、ポストシーズンを含め、チームのスケジュール上で最後の試合までとなる。この条項では、選手が“個人的に学習しない、もしくは素材が表示あるいは再生されている間にそれを見ない”場合、また、注意力を阻害するような行動(テレビやゲーム、インターネットの閲覧など)があった場合、実績として認められないとされている。
また、マレーが契約期間中に何らかの方法でこの補遺に違反した場合、契約の“不履行”だとみなされるという。
マレーとカーディナルスの騒々しいオフシーズンの間、NFLネットワークのマイク・ガラフォロはスーパーボウルサンデーだった2月13日に、カーディナルスがマレーの成熟度とリーダーシップの改善を求めていると報じていた。ガラフォロはカーディナルスがロサンゼルス・ラムズに敗れたワイルドカード戦でマレーが最後まで投げなかったことに一部のチームメンバーが不満を持っていたと指摘。シーズン最後のスナップを受けたのはバックアップQBのコルト・マッコイだった。
マレーは2月14日に声明を出し「俺を好きになっても嫌いになってもいいが、俺はこれからも成長し、もっとよくなり続ける」とコメントしている。
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