49erはQBランスを司令塔に据える準備ができているとシャナハンHC
2022年07月27日(水) 12:42サンフランシスコ・49ersがトレーニングキャンプの開始を目前に控える中、ヘッドコーチ(HC)のカイル・シャナハンはクオーターバック(QB)トレイ・ランスを中心としたプランに移行する準備ができているようだ。
ティム・カワカミがホストを務める『The Athletic(ジ・アスレチック)』のポッドキャスト番組『TK Show(TKショー)』に出演したシャナハンHCは、QBジミー・ガロポロはフィジカルチェックを受けるためにキャンプに出席するものの、今後はランスが主役であると断言した。
『49ers Web Zone(49ersウェブ・ゾーン)』が報じたところによれば、シャナハンHCは次のように述べたという。
「ジミーとは最高のシーズンを送ることができ、素晴らしかった。だが、サラリーキャップのことを考慮したりすると、多くの厳しい決断を迫られることになり、われわれは一年前に(その決断を)下した。そして今に至り、昨年のジミーのプレーにはとても満足している。彼はチームをスーパーボウルの一歩手前まで導いてくれ、ケガから回復し、他の選手も彼の周りで本当によくプレーしてくれた。しかし、これは昨年、このフランチャイズの行く末と、サラリーキャップのバランス、ロースターのバランスを考えてやったことだ。ジミーは、このリーグに慣れ、足慣らしをするために必要だと私が考えた一年間をトレイに与えてくれた」
シャナハンHCは火曜日の記者会見で「われわれはトレイに移行した」と発言し、クオーターバックのポジションにおけるチームの見通しを改めて強調した。
「われわれがトレイを起用することをジミーは知っている」とシャナハンHCは火曜日に述べた。「トレイ自身もそれを分かっている。チームもトレイを起用することを知っているし、みんな2人が好きだ。そういうことだ」
ガロポロはこのオフシーズンに肩の手術を受け、春の間にこのベテランクオーターバックをトレードする計画は頓挫した。一方のランスはこのオフシーズンにチームのすべてのレップスに最初から参加し、先発の役割を担う準備を進めてきた。
シャナハンHCはカワカミに「チーム合同練習(OTA)を経て、チームはトレイとプレーする準備が整ったと思うし、私は自分の仕事をして、彼に練習させることを楽しみにしている。彼には能力があり、必要なものを兼ね備えている。あとは練習を積むだけだ」と話している。
ランスはルーキーシーズンのほとんどをガロポロのバックアップとして過ごし、2回の先発出場を果たしている。この若いQBは腕力とラン能力を発揮したものの、基礎的な部分を鍛え、スピードアップを図るための時間を必要としていた。
昨年に49ersはランスを獲得するために大量のドラフト資本を投じており、プレーオフに進出できるロースターをさらに強化することが期待された。今度はランスがその予想の真偽を証明する時が来た。
ランスが腕の疲労に苦しんでいるというオフシーズンの話題についてシャナハンHCは「まったく心配ない」と述べ、ほとんどのQBが何らかの形で問題に対処していることを指摘した。
ジミーGがまだロースターに残っているとなれば、気まずい雰囲気は避けられないかもしれない。しかし、カワカミから直接、ガロポロが当面トレードされない場合、練習に参加する可能性はあるかと聞かれたシャナハンHCは、「どんなことも起きうるとは思うが、今の状況でそんなことがあれば私自身も驚きだ」と応じている。
49ersのベテランからルーキーまでのすべての選手は26日(水)のトレーニングキャンプに参加することになっている。
【R】