キャンプ前にソーシャルメディアアプリを削除したジェッツQBウィルソン
2022年08月04日(木) 11:16ニューヨーク・ジェッツのクオーターバック(QB)ザック・ウィルソンは周囲から凝視されながら白熱したスポットライトの下でプレーすることに対応する方法を開発した。それは自分に対する批判をミュートすることではなく、そういった声が届くソーシャルメディアへの自らのアクセスを断つことだった。
現地4日(水)に23歳になったウィルソンは今週、トレーニングキャンプ前にあらゆるソーシャルメディアアプリを自分の携帯電話から削除したと語っている。
「俺はソーシャルメディアにはまってる人間じゃないんだ。俺にはそういったものへのアクセスがない。自分の心をここに置いて、仲間たちやプレーブック、コーチたちに集中し、彼らが俺に言うことから学んでいる」とウィルソンは話した。
ウィルソンにはソーシャルメディアチームがついている。そのチームから時折、何らかの承認を求められることはあるものの、日々の推測のようなものについてはまったく関知しないでいられると、重要な2年目を迎えているウィルソンは認めている。
2021年NFLドラフトの全体2位でジェッツから指名され、不安定なルーキーシーズンを送ったウィルソンには、これから成長していく余地がたっぷりある。ケガの影響も受けた初年度に、ウィルソンは2,334パスヤード、パス成功率55.6%、タッチダウン対インターセプトが9対11を記録した。
このオフシーズンにジェッツはウィルソンの回りを固める攻撃陣のピースを集めており、ウィルソンにはさらなる注目が集まるようになっている。しかし、本人の言葉によれば、そういった話題については耳を貸していないとのことだ。
「誰が精査してるって? いや、悪いけど、全然そういうものを読んでないからさ」と笑いながら話すウィルソンは、こう続けている。
「俺を精査しているのは、ここの外で俺たちがやっている卓球トーナメントでの(バックアップQBのジョー)フラッコだけさ」
ウィルソンをソーシャルメディアに引き込むのはフットボールの要素だけではない。おそらく、それはニューヨークでクオーターバックをプレーするという部分からも来るのだろう。ウィルソンはこのオフシーズンに、母に関連するフィールド外でのゴシップやドラマの渦中にあった。ウィルソンの母には『Instagram(インスタグラム)』で10万人以上のフォロワーがいる。
「俺にとっては、自分に本当に必要な声だけに限るってことなんだ。今、それはコーチたちが言わなきゃいけないことや、他のクオーターバックたちが言う必要のあること、チームメイトたちや、俺たちが一つ一つのプレーで考えていることを聞くってことだ」
ウィルソンはさらに「両親でさえ、ときには妨げになる」と話している。
ウィルソンのチャンネルの登録者たちは、ソーシャルメディアチームのフィルターを通したニュースを見ることになる。しかし、ウィルソンは彼らに――そして他のすべての人々に――自分のフォーカスはすべてチーム、つまりジェッツだけにあることを知らしめたいと思っているのだ。
「俺は自分たちのフィールドや、ミーティングルームで起こっていることだけに集中していたい」とウィルソンはコメントした。
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