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RBハントがトレード要請も、応じるつもりはないブラウンズ

2022年08月08日(月) 09:04


カリーム・ハント【AP Photo/David Richard】

クリーブランド・ブラウンズのランニングバック(RB)カリーム・ハントがトレードを要請したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェームス・パーマーが現地7日(日)朝に報じた。また、パーマーはチームが要請を受け入れるつもりはないとハントに伝えたともつけ加えている。

トレードを要請する前、ハントは複数の練習でチームの活動に参加していなかったが、日曜日にはフルで参加していた。

ハントはレギュラーシーズン開幕を1カ月後に控え、契約が1年残っている状態で今回の要請を出している。『Spotrac.com』によると、ハントは現在、ベースサラリー135万ドル(約1億8,234万円)とロースターボーナス490万ドル(約6億6,182万円)を受け取ることになっているという。

2021年シーズンは足首とふくらはぎのケガが原因で8試合しか出場していないハント。記録は386ランヤード、タッチダウンラン5回、レシーブ22回、174レシーブヤードだった。

RBニック・チャッブと共にブラウンズの恐ろしいバックフィールドコンビを形成しているハントは、トレーニングキャンプが始まる前、健康状態が万全だと話していた。また、6月にはブラウンズの一員としてキャリアを終えたいとの意向も表明している。

直近の展開を踏まえると、地元チームの一員としてキャリアを終えるという憧れは薄れてきているようだ。しかし、サンフランシスコ・49ersのワイドレシーバー(WR)ディーボ・サミュエルのように、今オフシーズンに一度はトレードを要請するも、そこから新契約の合意に至った選手は他にもいる。

ブラウンズがハントの要求を拒否する姿勢を貫けば、こう着状態はずっと続いていくだろう。もちろん、今シーズンが終了して契約が切れた後にハントとブラウンズが袂を分かつ可能性もある。

いずれにせよ、健康を取り戻したハントを使えることは、今シーズンのブラウンズにとって大きな利益となるはずだ。

ブラウンズに加入してから、ハントは驚くべき方法でチャッブを魅了してきた。特に素晴らしい活躍を見せた2020年シーズンには、1,145スクリメージヤードとスクリメージタッチダウン11回をマークしている。

ブラウンズが今後も彼の破壊力を利用できるのか。ハントがトレード先を見つけるのか。契約を見直すのか。あるいは現状から変化がないのか――現時点では今後の展開がどうなるかは未知数だ。

【RA】