長引く肘のケガは「ちょっとした痛み」と深刻さを否定するラムズQBスタッフォード
2022年08月08日(月) 14:16メディアもファンもロサンゼルス・ラムズのクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードの投げる方の腕に注目する中、彼が言いたいことはただ一つ。「投げるところを見てくれれば分かる」
「見てもらえていたかどうか分からないけど、今日はどんな球でも投げられるような気がした」とスタッフォードは話している。「機会があればフィールドに立てるようにうまく調整して、今日みたいに思い切り自由に投げるようにしている。次のステップはそこからだ」
スタッフォードはこのオフシーズンを通して長引く肘の負傷に対処しており、抗炎症剤の注射を必要としたため、春は投球を控えた。そして、シーズン開幕を数週間後に控えた今、スタッフォードがどのように痛みと付き合っていくのか、シーズン中にどの程度の影響があるのか、疑問が渦巻いている。
この問題を考慮して、ラムズはスタッフォードのワークロードを減らしていると先週に話していたヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイは、それでも、彼がシーズン第1週にベストの状態でプレーできるかどうかについて、チームはまったく心配していないと述べている。さらに、現地6日(土)に彼が投げる姿を見た者は誰もが投球に問題ないことを理解しただろうと強調した。
「今日の彼はフィールドのあらゆる方向に投げることができていて、すごくいい感じだった。私たちが期待していた通りに進んでいるし、皆さんにもそれを分かってもらえたと思っている」とマクベイHCはコメント。「ボールは勢いよく彼の手から離れ、いろいろなパスができていた。だから、今日の投げ方を見てもらえれば、彼自身が持っている感触についてこれ以上質問しようがないところを彼は見せようとしていたのだと思っている」
土曜日にスタッフォードも「ちょっとした痛み」と言っていたように、彼とマクベイHCは二人ともケガを軽く考えているような素振りを見せた。しかしながら、ケガはもっと深刻かもしれず、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたところによれば、スタッフォードは「投手肘」とも呼ばれるひどい腱炎を患っているという。ラムズは長期的な影響を心配していないように見えるものの、フランチャイズクオーターバックが投げる側の腕に問題を抱えているとなれば、真剣に受け止めざるを得ず、チームが慎重にスタッフォードのレップスの数を制限しているのもそのためだとラポポートは述べている。
開幕に向けてプレシーズンが激化し、肘に負担がかかる可能性もある中でスタッフォードがどのように対応するのか、そして彼の心強い言葉が真実なのかは見守るしかない。一方で、土曜日の練習を見たマクベイHCは少なくともスタッフォードについてはまったく心配していないようだ。
「一つ言えるのは、今日の彼を見る限りでは、問題を抱えていることなど気がつかないと思う。彼も気持ち良く投げていた。だから、私はこれで今晩は前よりもぐっすりと眠れるはずだ」とマクベイHCは述べている。
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