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新人RBウォーカー三世の成長を称賛するシーホークスHCキャロル

2022年08月13日(土) 11:31

シアトル・シーホークスのケネス・ウォーカー三世【AP Photo/Ted S. Warren】

シアトル・シーホークスのヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルはどのような状況でも楽観的であることで知られている。そのため、キャロルHCが選手について熱く語っても特に注目を集めない。

しかし、現地11日(木)に新人ランニングバック(RB)ケネス・ウォーカー三世の成長――とりわけブロッカーとしての成長――に関する評価について話すとき、キャロルHCは一段とトーンを上げていた。

『Seattle Times(シアトル・タイムズ)』のボブ・コンドッタによると、キャロルHCはウォーカー三世について「驚いたかと言われたら驚いたよ。彼がものすごく多才なことに驚かされている」と述べたという。「ランナーでありながらブロックしている。先日にも話したかもしれないが、彼のパスプロテクションは(カレッジ時代のものとは)まったく別物だ。要は、大学ではパスプロテクターとしてあまり優秀ではなかったし、われわれも知らなかった。しかし、チャド(モートン/RBコーチ)がアマンダ(ルーラー/アシスタントRBコーチ)と一緒にいい仕事をして、懸命に彼の指導にあたってくれている。それが重要だ。とはいえ、あの子にとってはすべてが重要なのだろう。素晴らしい選手になりたいと望んでいるし、そのためにあらゆる手段を尽くそうとしている。だから、彼の今後が本当に楽しみだ。彼には試合で良いプレータイムをいくつか与えて、試合のスピードや、あらゆることに慣れてもらうつもりだ。彼の活躍を期待している」

キャロルHCはRBラシャード・ペニーが鼠径部(そけいぶ)に圧迫感を覚えて練習を離脱したのと同じ日に、こうしたウォーカー三世を称賛するコメントをしている。ウォーカー三世は土曜日に行われるピッツバーグ・スティーラーズとのプレシーズンゲームで先発を務める可能性が高い。

ドラフトに向けて、ウォーカー三世はタックルを破ることができ、通常以上のヤードを稼げるブルドーザーのようなランニングバックだと見られていた。ミシガン州立大学でプレーしていた2021年には1,636ヤード、タッチダウン18回を記録している。しかしながら、カレッジでの3シーズンを通して19回しかキャッチを記録していないことから、パスキャッチ能力に関しては疑問を持たれていた。

キャロルHCは特にブロッキングの向上が新人のプレータイムにとって重要だと指摘している。それはほとんどのランニングバックが1年目に苦労する側面だ。その分野でキャロルHCに好印象を与え続けられれば、ウォーカー三世の出場機会は増えていく一方だろう。

「彼は3ダウンすべてでプレーできる。われわれはそれに満足している」とキャロルHCは強調した。

ペニーがまたも負傷したことは、ウォーカー三世がルーキーでありながら相当大きな役割を担うことを示唆していると言えよう。キャロルHCの発言はその可能性をさらに高めている。

【RA】