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ブラウンズQBワトソンが公の場で初めて被害女性たちに謝罪

2022年08月13日(土) 14:56

クリーブランド・ブラウンズのデショーン・ワトソン【AP Photo/Phelan M. Ebenhack】

クリーブランド・ブラウンズのクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンが現地12日(金)、マッサージセッション中に性的不品行を働いたとして告発されてから初めて公の場で反省の意を表明し、自分が“影響を与えた”女性たちに対して謝罪した。

リーグの個人行動規範に違反したとしてワトソンに6試合の出場停止処分を下した懲戒責任者のスー・L・ロビンソンは、それについて詳述した報告書の中で、ワトソンの“反省の色が見えないこと”を処分の“加重”要素として挙げていた。ブラウンズのチームコントリビューターであるアディティ・キンカブワラは金曜日、プレシーズン初戦が行われる前に、ロビンソンから反省の色が見られないと断定されたことについてどう考えているのかとワトソンに質問している。

それに対してワトソンは、「この状況で自分が影響を与えた女性の皆さんに、本当に申し訳なく思っていると言いたい」と答えた。「人生で下してきた判断が今の状況を生んでいるし、絶対に取り返したいと思っている。でも、これからも前進し、成長し、学び、自分が真の人格者であることを示し続けたいと思っているし、これからも前に進んでいく」

ワトソンは金曜日に開催されたジャクソンビル・ジャガーズ戦で先発し、オープニングドライブで投げた2回のパスがインコンプリートとなっている。ワトソンはブランズの2回目のドライブでパスを投げておらず、そのドライブはランニングバック(RB)ディアーネスト・ジョンソンがファンブルを喫して終了した。

この夜、もう1つのシリーズでプレーしたワトソンは最終的にパス5回中1回を成功させて7ヤードを記録。ブラウンズはワトソンが司令塔を務めた3回のポゼッションすべてでファーストダウンを更新できなかった。

ワトソンは試合後、報道陣とは話していない。

金曜日の試合は、6試合の出場停止処分に対するNFLの控訴に関して、元ニュージャージー州法務長官のピーター・C・ハーヴィー氏が判決を下すのをワトソンとブラウンズ、リーグが待っている中で開催された。『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは金曜日、NFLとNFLPA(NFL選手会)の間で和解の可能性について議論されているものの、差し迫った話し合いではないと報じている。

26歳のワトソンは、マッサージセッション中に性的不品行があったとして民事訴訟を起こした24名の女性のうち23名と内容秘匿での合意に達した。ワトソンはこれまで、いかなる犯罪行為もなかったと否定しており、女性たちとの性行為は合意の上だったと主張している。テキサス州の2つの大陪審は3月、10名の女性から提出された刑事告訴に関してワトソンの起訴を断念した。

ワトソンは金曜日、次にいつプレーできるかは分からないと認めている。

試合前、ワトソンは「特にフィールドでは、いつその時が来ても、いつフィールドに戻ってもプレーできるように、まだまだ努力が必要なのは分かっている」と語っていた。「でもそれだけじゃなくて、カウンセリングを続けて、フィールド内外での意思決定ができるように、人として、個人として、成長していることを確認したいというのが一番大きい。可能な限り、コミュニティの中で進化を遂げていきたいし、それはクリーブランドコミュニティのためでも、NFLコミュニティやそれ以外のもののためでもある」

金曜日より前に、ワトソンが最後に試合に出場したのはヒューストン・テキサンズに所属していた2020年シーズンの第17週(2021年1月3日)に行われたテネシー・タイタンズ戦だ。41対38で敗れたこの試合で、ワトソンは365ヤード、タッチダウン3回を記録している。

【RA】