ニューヨーク・ジェッツのクオーターバック（QB）ザック・ウィルソンは2022年シーズン開幕に向けて快方に向かっていくだろう。また、最悪のシナリオは回避できている。

ウィルソンが現地13日（土）にMRI検査を受けたところ、膝の骨挫傷と半月板断裂と診断されたと『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが情報筋の話をもとに報じた。ペリセロは他の靱帯に損傷はないとつけ加えている。

ペリセロによると、ウィルソンは関節鏡視下手術を受ける予定だが、まだ日程は確定していないとのこと。また、膝のケガにより、シーズン第1週の出場には疑問符がついているという。

ウィルソンは金曜夜にフィラデルフィア・イーグルスに勝利したプレシーズンゲームの第1クオーターで膝を負傷。ランで7ヤードを稼いだ後に不自然な形でカットしてしまい、その後は足を引きずっている。ウィルソンがこのプレーで相手守備選手からコンタクトを受けていなかったことから、最悪の事態も懸念されていた。

ウィルソンの復帰が9月11日（日）に開催されるジェッツのシーズン初戦に間に合わなかった場合、先発を務めるのはマイク・ホワイトかジョー・フラッコだ。ジェッツはこのとき、ボルティモア・レイブンズを迎え撃つ予定であり、フラッコが先発に選ばれれば、古巣との対戦に挑むことになる。

ジェッツはウィルソンが重傷を回避したというニュースを受けて少し安心したかもしれないが、不安を感じたまま2022年シーズン開幕を迎えることに変わりはない。ジェッツが2020年ドラフト全体11位で指名したオフェンシブタックル（OT）マカイ・ベクトンは膝頭を骨折して今季絶望となっている。

2021年ドラフト全体2位指名を受けたウィルソンは2年目のシーズンを前にして困難に直面しているものの、ジェッツはウィルソンが復帰するのを待ちながら前に進み続けるだろう。

【RA】