ニュース

“無敵”の兄J.J.と自分を比べるのは早すぎるとスティーラーズOLBのT.J.ワット

2022年08月18日(木) 12:56


ピッツバーグ・スティーラーズのT.J.ワット【AP Photo/Evan Vucci】

ピッツバーグ・スティーラーズのエッジラッシャーであるT.J.ワットは昨シーズンに守備部門年間最優秀選手賞(DPOY)に輝き、NFL歴代最多サック記録である22.5回に並んだ。それでも、T.J.はまだ自分がワット家のベストプレーヤーだとは思っていない。

『Pivot Podcast(ピボット・ポッドキャスト)』から自分とアリゾナ・カーディナルス所属の兄J.J.ワットのどちらが優れた選手か聞かれたT.J.は、まだ自分はJ.J.のキャリアに匹敵していないと話している。

「リアルな話でね。これは誤解されていると思う。俺は皆に、最高のときの兄貴がどれだけすごいか分かってほしい」と言うワットは次のように続けた。

「今はそれが理解されていないと思う。こんなことを言えば兄貴が怒るのは分かっているけど、本当にそうだと思ってる。振り返ってフィルムを見てみれば、どうやっても止められない男がいる。無敵だ。自分では絶対に言わないだろうけど、皆が過去に戻って見てみるべきだと思うぜ。その男は4年も5年もの間、信じられないことをやっていたし、彼は今でもハイレベルなプレーができると思っている。正直言って、今の俺は彼と比べるにはあまりにもキャリアが浅いと思う」

J.J.はDPOYに3度(2012年、2014年、2015年)選ばれ、2014年のMVPの投票では2位に入っていた。サック20.5回を数えたシーズンが2度(2012年、2014年)あり、2015年にもサック17.5回を記録。ヒューストンでの全盛期には男たちをなぎ倒し、相手チームに大惨事をもたらしてきた。

T.J.のキャリアもホットなスタートを切り、最初の5シーズンでサック72.0回を積み重ねてきた。これはNFLデビューからの5シーズンで一人の選手が記録した数字としては3番目に多く、上を行くのはレジー・ホワイトの81回と――皆さんのご賢察の通り――J.J.の74.5回だけだ。

T.J.は正しい。彼はまだ兄のレベルには達していない。しかし、弟にはこれから兄を追いかけていくための時間がある。

【A】