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機会を“最大限に生かす”レイブンズ期待の新人TEライクリー

2022年08月23日(火) 14:42

ボルティモア・レイブンズのアイザイア・ライクリー【AP Photo/Rick Scuteri】

ボルティモア・レイブンズがドラフト4巡目で指名した新人タイトエンド(TE)アイザイア・ライクリーが現地21日(日)に行われたアリゾナ・カーディナルス戦の前半で、何度も相手守備陣を切り裂いて大きな活躍を見せた。レイブンズは試合に24対17で勝利し、プレシーズンゲーム22連勝目を挙げている。

31ヤードを稼いだ試合前半のランアフターキャッチを含め、ライクリーは最終的にキャッチ8回、100ヤード、タッチダウン1回を記録した。

ライクリーはプレシーズンでの2試合で、守備が甘くなっている穴を見つける才能と優れたキャッチ能力を武器に、12回のターゲットになったうち、すべてのキャッチを成功させている。オフシーズンとしては珍しく、トレーニングキャンプでもプレシーズンゲームでも目を見張るような素晴らしいパフォーマンスを見せてきたライクリーは、シーズン開幕後に大きな役割を担うことになりそうだ。

チーム公式サイトによると、レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは日曜日に「本当にいい選手になると期待していた」と述べたという。「正直なところ、彼は期待通りの選手だと言える。彼は何度かチャンスを得て、それを最大限に生かした。いい質問をしながら毎日仕事に取り組んでいるし、うろたえることもない。ミスをしたら、それにきちんと対処している」

レイブンズはワイドレシーバー(WR)陣に問題を抱えているため、ライクリーはTEマーク・アンドリュースと共に2人のタイトエンドを起用するレップスに参加している。ゾーンでも、プレーが崩れたときでもオープンになり続けるライクリーの卓越した能力は、オフシーズンを通してずっと明らかだった。さらに日曜日には、スペースで素早く動いてわずかなゲインを大きなゲインに変え、キャッチした後にチャンスを物にする能力があることも示している。

「みんなはボールをキャッチできるようになりたいと思っているけど、実際はキャッチした後に何ができるかだ」と強調したライクリーは「それは試合中であろうと、練習中であろうと、言い続けてきたことだ。そういう試合中の心がけをしていたら、試合に出たときにそれが初めての経験ではないような気になる」と続けた。

プレシーズンでの2試合を通して、ライクリーの唯一の不満点は最初の試合でホールディングのペナルティを2回取られたことだった。レイブンズは日曜日の試合の前半で、クオーターバック(QB)タイラー・ハントリーを起用したパス重視のオフェンスを展開していたため、ライクリーはそのような困難に直面していない。

ライクリーはさまざまなスポットにセットできる能力を武器に出場機会を増やせるかもしれず、ニック・ボイルを差し置いてTE2の座を獲得できる可能性もある。日曜日はスロットから9回のスナップ、タイトから5回のスナップを担当。6回のキャッチはスロットからで、2回――タッチダウンを含む――はタイトにセットしていた。

参加必須のミニキャンプの頃からQBラマー・ジャクソンのお気に入りだったライクリーは、一歩ずつ着実に歩みを進めている。

「ドラフトで指名されたときにした約束を守るということをレイブンズに示しているだけだ。フロントオフィスとレイブンズが満足している限りはね」とライクリーは語った。

コーチングスタッフがルーキーにどれだけ満足しているかは、シーズン第1週にベテラン勢がフル出場したときに真に試されることになる。ライクリーがシーズン序盤に得る出場機会の多さが、1年目の若手に対するチームの計画を際立たせるはずだ。

【RA】