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コマンダースがDEヤングをリザーブ/PUPリストに、復帰を急がせず

2022年08月24日(水) 10:12


ワシントン・コマンダースのチェイス・ヤング【AP Photo/Alex Brandon】

ワシントン・コマンダースのディフェンシブエンド(DE)チェイス・ヤングが2022年の早い段階でフィールドに復帰して観衆を驚かせることはない。

ヤングがリザーブ/PUPリストに登録されることをチームが現地23日(火)に明らかにした。これにより、ヤングはコマンダースの2022年シーズン序盤4戦に出場できない。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』によれば、コマンダースのヘッドコーチ(HC)であるロン・リベラは火曜日に、ヤングのタイムラインに不確かな部分があることがPUPリスト登録の一因となったと報道陣に語ったという。

その予兆は以前からあった。7月の終わり、リベラHCは元1巡目指名選手であり、11月にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂を喫したヤングについて、レギュラーシーズン開幕までにフィールドに立つ準備が整わない可能性があると話していた。リベラHCはキャンプ開始時も慎重で忍耐強い姿勢で臨んでいることを強調しており、1カ月近くにわたる準備期間を終えた今、リベラHCの予測が正確であることが証明されている。

ワシントンにはまだ多くの1巡目指名選手たちがいるものの、ヤングの不在はシーズン開幕のちょっとした妨げになるだろう。2020年に全体2位で指名され、ルーキーながらも活躍を見せてプロボウルに選ばれたのに加え、守備部門年間最優秀新人賞に輝いたヤングは、この年にタックル44回、サック7.5回、ファンブルフォース4回、ファンブルリカバリー3回とタッチダウン1回をマークしている。また、それはすべてシーズン第2週に喫した鼠径(そけい)部の負傷を抱えながら達成したものだった。2年目はそれほどの輝きを見せられず、9試合に出場するにとどまっている。

膝に大きなケガを負った後ながらも高い期待がかかるヤングにとって、3年目は重要な年になる。ヤングがそういった期待に応えられるかを見るためだけにワシントンが復帰を急がせることはないだろうし、リベラHCが1試合か2試合のためだけにヤングの健康状態を悪化させるリスクを取ることもないだろう(その教訓はすでにWRカーティス・サミュエルで得た)。完全復活を待つ間、コマンダースはヤングなしで戦うことにやぶさかではない。

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