QBリッダーに厳しく接するファルコンズHCスミス、新人以上の働きに期待
2022年08月24日(水) 14:57アトランタ・ファルコンズの新人クオーターバック(QB)であるデズモンド・リッダーは2つのプレシーズンゲームで印象的なパフォーマンスを披露し、正確性と高い機動性を見せている。
しかし、ニューヨーク・ジェッツに24対16で敗れたマンデーナイトの一戦の中で、サイドラインにいるヘッドコーチ(HC)アーサー・スミスはルーキーQBの決断のいくつかや、度重なるチームのペナルティに、目に見えてフラストレーションを抱えている様子だった。
スミスHCの厳しい態度は、この新人QBに期待するがゆえのものだという。
「デズモンドには高い期待を抱いている」と言うスミスHCはこう続けた。
「だからこそ、われわれはデズモンドに厳しくあたる。なぜなら、彼は優れた選手であり、そういったタイプのコーチングを受け入れられるからだ。彼はわれわれがルーキーとして彼を待っているのではなく、彼を一定の基準に押し上げようとしていることを理解している。彼はいくつか優れたスローをした。特にオペレーションにおいて、いくつか片付けなければならない問題がある」
ドラフト3巡目で指名を受けたシンシナティ大学出身のリッダーは、マンデーナイトに優れた正確性を披露し、第2クオーターでパス13回中10回成功、143ヤードをマークする中で、2回のフィールドゴールドライブを導いた。一方、リッダーは2度のスローに失敗した他、リッダーがセンター後ろにいるときのファルコンズのドライブはペナルティが多発していた。全体としては、2つのプレシーズンゲームを通じて、リッダーは優れた力を見せている。
「だけど、第2クオーターの俺たちには痛めつけられているところがあった」とリッダーは振り返っている。
「いいドライブをやった後で、自業自得のペナルティがあった。それは俺をはじめとして、(オフェンシブ)ラインマンや全員のことだ。俺たちはそこから学んでいくと思う」
一つ注意して置かなければならないのは、この2試合でリッダーはバックアップメンバーとしか対峙していないということだ。リッダーの対戦相手は競争力の高い先発ユニットではなく、デトロイト・ライオンズとニューヨーク・ジェッツのバックアップユニットだった。とは言え、ドラフトまでのプロセスの中で一部の人々をエキサイトさせたリッダーの資質――正確性、インテリジェンス、機動性――はすべて、現実に示されている。
現段階で、リッダーはマーカス・マリオタを脅かす存在とはなっていない。しかし、ファルコンズがつまずいた場合、リッダーがプレシーズンに見せたプレーは、スミスHCが当初の想定より早く新人に移行する動機になるだろう。
昨年は3巡目で指名されたヒューストン・テキサンズのQBデイビス・ミルズが、最初は苦戦しながらも終盤に向けて良いプレーをする様子が見られていた。そのプレーによって、ミルズは将来のフランチャイズQBたり得るかをテキサンズに検討させるための1年を勝ち得ている。ファルコンズのフランチャイズQB探しのタイムラインは加速しているかもしれないが、リッダーに同様のチャンスが訪れる可能性はある。
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