WRガラップをPUPリストに登録しない見込みのカウボーイズ
2022年08月25日(木) 15:57トレーニングキャンプの期間中、ダラス・カウボーイズのレシーバー勢は苦境に陥っていた。
プレシーズンゲームが最終週を迎えている今、カウボーイズオーナーであるジェリー・ジョーンズがチームの状況について抱いている感覚は以前より良くなっているようで、外部から選手を追加する可能性を否定している。
ジョーンズオーナーは『USA Today(USAトゥディ)』のジョリ・エプスタインに「うちのレシーバーたちの全体的な戦略には本当に満足している」と話し、次のように続けた。
「今立っている岐路としては、外部のレシーバーを受け入れる余地はない」
オフシーズンの間、カウボーイズはアマリ・クーパーをドラフト5巡目指名権と引き換えに放出し、フリーエージェンシーでジェームズ・ワシントンを迎え、マイケル・ガラップにはそれにふさわしい契約延長を与えている。その後、カウボーイズは3巡目指名権を使って南アラバマ大学のWRジェーレン・トルバートを指名。筆頭的存在であるシーディー・ラムにこれら3人を加えた4人グループを形成した。
その後、ワシントンが足を骨折し、10月のいずれかの時点まで現場を離れることに。ガラップは2021年シーズン第17週に抱えたACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂からの回復中であり、トルバートはプレシーズン2戦でそれほどの活躍をしていない。
それでも、ジョーンズオーナーはチームがカリフォルニア州オックスナードのトレーニングキャンプから戻って以降、練習場で見たものに満足しているという。
ガラップのステータスには注目が集まるが、それは膝の負傷がシーズンのかなり終盤に発生したためだ。一般的な考え方としては、ガラップはリザーブ/PUPリストでシーズンスタートを迎えるのではないかと見られていた。しかし、ダラスはガラップをこのリストに置くことを今週初めに否定し、シーズン最初の1カ月が過ぎる前にガラップが戻ってくる可能性を残している。
そこは前向きな部分だが、保証されているわけではない。何より、カウボーイズはガラップに関して慎重な姿勢を続けるだろう。昨シーズンに主要な役割にステップアップして以来、ガラップは試合に大きな影響を与えるポテンシャルのある選手だと考えられてきた。
「彼の初戦の出場を制限するような、何らかのカテゴリーにあてはめる行為は避けたいだけだ」とジョーンズオーナーは『105.3 The Fan(105.3ザ・ファン)』のボビー・ベルトに話した。
だからと言ってガラップがシーズン第1週に向けて絶対に準備を整えるわけではないが、その道がチームによって除外されているわけでもない。仮にガラップなしでのプレーを強いられた場合、カウボーイズはラムとトルバーとのコンビネーションを用い、ノア・ブラウンやデニス・ヒューストンらを起用していくことになりそうだ。また、カウボーイズはガラップのためのロースタースポットを確保しておくと見られ、シーズン第1週に参戦できない場合、ガラップはインアクティブリストに登録されるだろう。
そういった調整は、53名ロースターの期限に達するまでに、カウボーイズがもう少しロースター上で細かい調節をする必要があることを意味している。だが、ガラップがシーズン第4週までに戻ってこられるならば、やる価値のある調節だ。
その間にも、クオーターバック(QB)ダック・プレスコットはラムを頼りにしつつ、練習を通してこのポジションにおける助力になるかもしれない新人トルバートとのつながりを強めていくはずだ。
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