ボールプレースメントの改善を目指すビルズQBアレン「それに焦点を合わせないと」
2022年08月25日(木) 16:02バッファロー・ビルズのクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンのキャリア最初の4年間を最もよく言い表すのは“成長”という言葉だろう。
ワイオミング大学出身のアレンは2018年、将来性に疑問を持たれながらNFL入りしている。しかし、ルーキーシーズンの序盤こそ苦戦を強いられたものの、終盤にかけては改善の兆しを見せた。そして、それ以降は毎年、急速に成長し続けている。的確に判断する力から相手守備陣の動きを読む力、オフェンスを管理する力まで身につけたアレンは、すべてがそろったクオーターバックに成長を遂げたと言えよう。
現在、アレンはスーパーボウル優勝を目指すチームでMVP受賞の有力候補として2022年シーズンを迎えようとしている。とはいえ、他の偉大なシグナルコーラーと同じく、取り組むべき課題は常にあるのだ。
現地23日(火)、アレンは『Sirius XM(シリウスXM)』の『Mad Dog Sports Radio(マッド・ドッグ・スポーツ・ラジオ)』に出演した際に、今オフシーズンに改善を目指して取り組んでいる分野について言及した。
「短めのパスを投げるときのボールプレースメントによって仲間がキャッチアンドランをできるようになると思う」と語ったアレンはこう続けている。「2つ目は目線だ。ゾーンカバレッジで自分はどこを見ているのか? ここで何を投げようとしているのか? ハイローを投げようとしているのか? よし、このエリアを担当しているラインバッカーを探して、別の場所に目を向けるのじゃなくて彼に対処しよう。(中略)対処すべきところを見極めることと、フットボールのゲームをできる限り自分のものにすること。状況を把握すること。(ショーン)マクダーモットコーチ(ヘッドコーチ/HC)はそれについて、ロッカールームでもチームミーティングでも、フットボールの状況を教えながら素晴らしい仕事をしている。だから俺もそれに焦点を合わせないと」
アレンの発言は、彼が過去の成功や自分に対する高評価の声に甘んじていないことを強調している。タンパベイ・バッカニアーズのQBトム・ブレイディやグリーンベイ・パッカーズのQBアーロン・ロジャース、元QBのドリュー・ブリーズやペイトン・マニングなど、ここ10数年で活躍した偉大なクオーターバックと同じように、アレンも常に取り組むべきことと改善すべきことがあるのを分かっている。限界を高めることはいつでもできるのだ。
昨ポストシーズンで熱い戦いを見せたことを受け、アレンへの期待は高まっている。この破壊的な実力を誇るデュアルスレットQBがさらなる成長を遂げれば、彼自身と彼の率いるビルズの可能性を制限するものはないだろう。
【RA】