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元2巡目指名のWRデンゼル・ミムスがジェッツにトレードを要請

2022年08月26日(金) 09:15

ニューヨーク・ジェッツのデンゼル・ミムス【AP Photo/Seth Wenig】

ワイドレシーバー(WR)デンゼル・ミムスがニューヨークで送っている迫力に欠ける日々は終わりに近づきつつあるかもしれない。現地25日(木)、ミムスが正式にトレードを要請した。

ミムスのエージェントであるロン・スラビンがジェッツにリクエストを提出した。ジェッツはミムスがニューヨークの攻撃陣で自分の存在を確立させるだけのチャンスを与えなかったとスラビンは述べている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロによれば、スラビンは木曜日に出した声明の中で「もう時間だ。デンゼルは誠実であろうと努力したが、彼にジェッツでの未来がないのは明らかだ」としている。

「デンゼルは今季にこれまで以上の形で戻ってくると誓い、それを実現すべくこのオフシーズンに実に懸命にやってきた。それでも、彼には先発攻撃陣と一緒にプレーし、リズムをつかめるだけの機会が与えられていない」

「ジェッツからは繰り返し彼をリリースする意向はないと聞いており、われわれは現時点ではトレードが唯一の選択肢だと感じている。ジョー・ダグラスは常にデンゼルにとって正しいことをしてきた。われわれはデンゼルが貢献できる別のチームを見つけるために、彼が自分にできるすべてをしてくれると信頼している」

ミムスはこれまで2シーズンのNFLキャリアで20試合に出場し、キャッチ31回、490ヤードを記録している。ジェッツのクオーターバック(QB)事情がミムスの状況に悪影響を与えたのも確かであり、ジェッツは2021年にQBザック・ウィルソンを選択することで改善を目指したものの、ウィルソンがいない状態で4試合を戦うことを強いられた。ミムスも2巡目指名選手への期待に応えられていない。

ジェッツはここ3年にわたってドラフトでレシーバーを狙ってきた。最初は2020年に2巡目指名権を使ってミムスを選択。2021年にも2巡目でエライジャ・ムーアを指名している。2022年には賭け金を吊り上げ、ドラフト1巡目でオハイオ州立大学のギャレット・ウィルソンを獲得した。

元1巡目指名選手のWRコーリー・デイビスと3年3,750万ドル(約51億2,113万円)の契約を2021年に結んだことを踏まえれば、ジェッツレシーバー勢のトップ3スポットには単純に、ミムスが自分の価値を証明するだけの余裕がないということだろう。

身長192cm、体重94kgのミムスは、確実に他の場所を見つけられるだろう。多くのチームが、特にミムスのように大柄なレシーバーを補強として活用できる。

とは言え、ミムスが次の場所をどう見つけるかについてはまだ分からない。ジェッツはWRブラクストン・ベリオスより大きなターゲットを必要とするような状況でミムスを第4のレシーバーとして起用できるため、そのトレードを急がないだろう。そして、どこかのチームが電話をかけてくることがあれば、ジェッツはまだそこに費やした指名権の価値を証明できていない選手と引き換えに、いくらかの資本を手にすることができるのだ。

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