TEガシキのトレードに関するうわさを受け流すドルフィンズHCマクダニエル
2022年08月26日(金) 14:01マイアミ・ドルフィンズのタイトエンド(TE)マイク・ガシキはフランチャイズタグ指定を受けているシーズンを迎えるのに伴って、新たな課題に直面している。
ガシキはキャリア最初の数シーズンをワイドレシーバー(WR)の役割を担うタイトエンドとしてプレーしてきたが、ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルは彼を本来のポジションに戻した。そのため、ガシキはブロック――ガシキはこの能力があることで知られているわけではない――の数を増やすとともに、違う役割に慣れることが求められている。しかし、やはりそれはたやすいことではなく、結果的にマクダニエルHCはプレシーズン第2戦でガシキを他の先発選手よりも長くフィールドにとどめている。
ラスベガス・レイダースとの試合でガシキの出番が延長されたことを受けて、トレードに関する話し合いの際にガシキの名前が持ち出されたとのうわさが表面化するようになった。マクダニエルHCは現地25日(木)にこのうわさに関して長々と説明しながら次のように反応している。
「私にとってこういう報道は扱いにくい。なぜなら――オフシーズンが始まる前にもそれとなく話していたのだが――トレーニングキャンプ中も、一般的なオフシーズン中も、GM(ジェネラルマネジャー)たちは仕事を抱えていて、単にわれわれの指導ぶりを見ているだけではないからだ。だから、誰かについて報道するときに、“彼の名前が挙がっている”とかいう無責任な表現で報道されると、それが誤解を招く恐れがある。それにはたぶん多くの名前が記されているからね。私が専念しているのは、動揺させてくるような人を気にかけずにマイクの指導に集中することであり、マイクは上達することに集中している」
「みんなが、あれもこれも他のこともやってきた。レシーバーであれ、タイトエンドであれ、はたまたランニングバック(RB)であっても、ボールを持って何かができなければならないし、ボールを持って何かをしている人のためにブロックできなければならない。そういうテクニックをみんなに伝え続けている」
先週、ドルフィンズがレイダースに15対13で敗れた後、ガシキは報道陣に対して自分には「できる限りのレップスが必要だ」と話し、追加のプレータイムを与えられたことを受け入れている。新しく、不慣れな役割を担う選手にとって、より多くの練習を積むのは決して悪いことではない。とはいえ、それはプロセスが望み通りに進んでいないことを示すサインにもなり得る。うわさが長引く中で、ガシキがドルフィンズのタイトエンドとしてプレーする日々はもうあまり長くはないかもしれないと考えるときに、そのように捉えるのは難しくないことだ。
ただ、トレードのうわさはマクダニエルHCには関係ないようだ。マクダニエルHCはロースターにいる選手の指導に専念しており、ガシキの動きにも満足している。
「彼は今週の練習で素晴らしい動きをしていたし、それは彼自身のことをとてもよく表していると言える。なぜなら、最近はランダムなノイズがあったが、彼にはそれがはっきりと聞こえていないからだ」とコメントしたマクダニエルHCはこう続けた。「彼はベストを尽くしているし、私はそれだけを気にかけている。チームにいる選手たちを指導するのが私の仕事だし、マイクを指導するのが好きだ。まして、“誰かが誰かのことを話していたのか?”という話題は終わりがないものだ。そういうのは頻繁に起こる」
ガシキが突然、マクダニエルHCがサンフランシスコ・49ersに所属していたときに指導していたスターTEジョージ・キトルのようになるわけではない。そういう選手はそうそう現れるものではなく、彼らのスキルセットは確実に違う。ドルフィンズはその代わりに、ガシキが与えられた時間の中で可能な限り最高の伝統的なタイトエンドになることを期待しているはずだ。
もしそれがうまくいけば、ガシキは長期の契約延長を手に入れられるかもしれない。うまくいかなくても、ドルフィンズが先にトレードさえしなければ、ガシキはフリーエージェント(FA)として次の行き先を決める自由を手にする。
【RA】