スティーラーズがQBトゥルビスキーを正式に先発指名、ピケットがQB2
2022年09月07日(水) 08:53ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンが現地6日(火)に、クオーターバック(QB)ミッチェル・トゥルビスキーがシーズン第1週のシンシナティ・ベンガルズ戦に先発することを正式に発表した。
先日にはスティーラーズが非公式のデプスチャートをリリースしており、そこではトゥルビスキーがクオーターバックのトップの位置に置かれていた。
トムリンHCは報道陣に「われわれのデプスチャートで見てもらった通り、ミッチ・トゥルビスキーがわれわれの先発クオーターバックであり、われわれのキャプテンだ」と話している。
「ミッチがわれわれに見せたものに、本当に満足している。彼は言うならばフランチャイズクオーターバックの経験を持ってわれわれの元に来た男だ。彼はそういう立場にリラックスできる。彼は以前に一つのフットボールチームと一つの組織の焦点であり、そこで成功を収めてきた。彼を獲得した際に指摘した通り、彼は4年間で2回、ベアーズをプレーオフに連れて行った。先発クオーターバックとして勝ち越している。そういった点がわれわれにとって魅力的だった。彼の運動能力や機動力が魅力的だった。彼はスタジアムでフットボールに気を配ってきた。そういったすべてがあり、私はそれを指摘しなければ自分の怠慢だと思っている」
「人がやっていないことではなく、やっていることに基づいて決断を下す方がいい。うちの3人のクオーターバックたちは全員が自分たちの力を表したし、彼らはそのプロセスを通じて本当によくやっていたと思う。彼らはうまくやっていた。彼らは自分たちのユニットを動かしていた。彼らは丁寧にフットボールをやってきたし、そのことで決断は難しくなっていたが、楽しい決断でもあった。ミッチは先程言った通り、そういう役割で本当にリラックスしていられるし、毎日、どんな状況に置かれてもそのことを示してきた」
スティーラーズが今年のドラフト1巡目でQBケニー・ピケットを指名したとは言え、先発職に関してはトゥルビスキーがリードした状態でトレーニングキャンプが始まっていた。たとえルーキーが輝いていたとしても、28歳のトゥルビスキーには失うものがない。オフェンシブラインのプレーが不安定だったものの、トゥルビスキーはプレシーズンゲームで優れたプレーを披露していた。
ピケットはキャンプ中に成長し、メイソン・ルドルフを抑えてナンバー2の座を射止めている。トムリンHCはルドルフが日曜日の試合にはアクティブ登録されない見込みだと話した。
「ケニーの成長と発達を喜んでいる。だからこそ、彼がナンバー2になっている」と言うトムリンHCはこう続けた。
「彼の成長の加速度はスタジアムに足を踏み入れたときに真に躍進すると思った。彼の意思決定やその流動性、競争心、ピンポイントが狙える正確性、そういったすべてが、スタジアムに来たところから全面に出てきたと思う。スタジアムに来てからは本当に速いペースで成長した。その成長と発達がレギュラーシーズンでも続くと考えるのは妥当だ」
「われわれは彼の位置や、ここまでカバーしてきたもの、そして、レギュラーシーズンのリズムをつかんでそれがどんなものなのか、どういった準備があるのか、7日間がどんなプロセスになっているのか、レギュラーシーズンのボールにどう準備するかなどの理解という点で、彼がこれからカバーし続けていくものにエキサイトしている。彼の今の位置と、彼にできるものに、本当にワクワクしている」
トゥルビスキーがつまづいた――もしくは負傷に見舞われた――場合、ピッツバーグのピケット時代が本格的に始まるだろう。
今のところ、トゥルビスキーには現AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)王者を相手とした厳しい試練からスタートし、新たなチームをポストシーズンに導く力があることを証明するチャンスがある。
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