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スティーラーズがフランコ・ハリスの32番をクリスマスイブのレイダース戦で永久欠番に

2022年09月07日(水) 09:56


フランコ・ハリス

ピッツバーグ・スティーラーズの歴史における伝説的な瞬間の中心人物が、それにふさわしい称賛を得ることになる。

スティーラーズはチームの第16週ラスベガス・レイダース戦のハーフタイムに、元ランニングバック(RB)フランコ・ハリスの32番を永久欠番にすると現地6日(火)に発表した。

スティーラーズ社長アート・ルーニー二世は声明で次のように述べた。

「われわれは彼の32番を永久欠番することでその功績を認め、フランコに敬意を表すことに興奮している。これは、NFLの歴史の中で最も記憶に残るプレーの一つ、1972年に彼の“イマキュレートレセプション”でわれわれの成功の道筋が変更されたことから、50周年を記念するものだ。私の祖父の“フランコが来る前はあまり勝てなかったが、彼が来てからは負けなくなった”という言葉を引用したい。フランコの素晴らしさは、この言葉にうまく集約されていると思う」

「フランコがフランチャイズに与えた影響を誇張するのは難しいだろう。だからこそ、12月24日の試合で32番を永久欠番にすることは、フランコの素晴らしいキャリアを称えるのにふさわしい、適切なことだと思う」

クリスマスイブのプライムタイムにピッツバーグで行われるレイダース戦は、『NFL Network(NFLネットワーク)』でも放送予定で、フランチャイズの中心人物がつけていた背番号を永久欠番に指定するのにふさわしい舞台だ。創設当初は弱かったスティーラーズは、ヘッドコーチ(HC)チャック・ノール、ディフェンシブライン(DL)ジョー・グリーン、クオーターバック(QB)テリー・ブラッドショー、そしてハリスの加入により、長く続く王道チームへと転換した。また、彼らはスティーラーズの歴史の中で最も重要なキャッチを成功させている。ハリスが逸れたパスをスリー・リバース・スタジアムの芝生と自分の手の間のわずかな隙間でキャッチし、それをタッチダウンにすることで、当時のオークランド・レイダースを破り、スティーラーズをAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップに導いたのだ。

現在でもその正当性を疑問視する見方はあるが、このプレーは非常に重要で、ピッツバーグ国際空港ではパスをキャッチしている姿のハリス像が旅行者を出迎えている。このハリス像はスティーラーズの台頭と、ピッツバーグおよびNFLにおけるスティーラーズの地位の上昇の代名詞となっている。

スティーラーズはその後AFCチャンピオンシップ戦で無敗のマイアミ・ドルフィンズに敗れるものの、レイダース戦での勝利はピッツバーグにとってフランチャイズ史上初のポストシーズンでの勝利だった。その後、スティーラーズは1974年から1979年にかけて4回のスーパーボウル優勝を果たし、1970年代を代表するチームとなった。テレビ放送が普及したことで、スティーラーズは全米のNFL中継で頻繁に取り上げられるようになり、忠実で情熱的な“スティーラーネーション“が誕生したのだ。

フランコの理屈抜きのタッチダウンレシーブがなければ、このようなことは起こらなかったのではないか。そう思うのは当然のことだ。彼は確かにスティーラーズの歴史に名を残し、引退後何十年も経ってから、チームはそれ相応に彼を称えることになる。

【AK】