ほとんどの予想では、シアトル・シーホークスは厳しいNFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）西地区でプレーオフの座を狙うクラブというより、NFL最悪の成績にとどまる候補だと考えられている。

しかし、いつも楽観的なシーホークスのヘッドコーチ（HC）ピート・キャロルは、そのような見方を否定する。

『ESPN』によれば、キャロルは現地5日（月）に次のように話したという。

「私は全くそのように感じていない。予想のどれもが、それが人々の考えだという事実以外、真実であるとは思えないんだ。私には今、その予想に対応している時間はない。私は選手たちが、われわれのすべての作業のもとで、またわれわれが持つすべてのメンタリティと文化、そして環境の中でプレーする準備をするのを助けている最中だ。過去20数年間（キャロルが南カリフォルニア大学でHCを務めた2001年から2009年を含む）で毎年平均10勝を挙げてきた。私がこれまでと異なる考えを持つことができると思うだろうか。それはできない。私の予測が変わる理由は全くない」

キャロルが率いるチームがシーズン10勝を積み重ねるという予想が支持されない最大の理由は、このオフシーズンに実行されたクオーターバック（QB）ラッセル・ウィルソンのトレードにある。シーホークスはジーノ・スミスを第1週で起用する予定だが、ロースターにチームを波に乗らせることができるクオーターバックがいるとは思われていない。

『NFL Network（NFLネットワーク）』の解析専門家、シンシア・フルーランドはシーホークスの勝利数をNFLで3位タイで少ない数字である5.6勝と予想する。

キャロルは疑いを持っている人に対して「私は誰が何と言おうと気にしない。人々は何年も前からチームについていろいろ言っている。彼らは知らない。彼らはただ現在の状況で推測していて、われわれがそれを証明しに行くことで、われわれがどこにいるのかを知ることになる。開幕戦の大一番に勝っても、開幕戦に勝てず苦戦しても、関係なくまたここに戻ってチームを軌道に乗せなければならない」と話した。

シーホークス側からすれば、2012年以来の勝利のチームを作り上げた当時の主要な選手のほとんどが、最初から高く評価されていたわけではなかった。キャロルは、若い選手たちが融合し、勝者となるために合体することで、再び奇跡を起こすことを期待している。

キャロルは「われわれはとても期待し興奮しているし、良いことしか起こらないと思っている。そして、そのために準備し、成功するように実行しなければならない。だから、このチームには本当に期待している。私はこのチームが大好きだ。私は彼らがずっと前から歩んで来た道のりが大好きだし、リーダーシップもスピードもいい。あらゆる面でのスタイルが素晴らしいし、あとはそれを発揮して期待に応えなければならない。私の期待は非常に高い」と述べた。

ウィルソンがデンバー・ブロンコスを率いてシアトルにやってくる第1週のマンデーナイトフットボールで、キャロルの若手主体のチームが逆転を成し遂げることができれば、疑う者を黙らせる大きなチャンスになるだろう。

【AK】