チャージャーズのボサとマックを前に“近道はない”とレイダースHCマクダニエルズ
2022年09月07日(水) 15:29ロサンゼルス・チャージャーズのラインアップには多くのフレッシュな顔ぶれがそろっている。
その一つであるパスラッシングのタンデムは、相手攻撃陣にとって恐ろしいワンツーパンチになるかもしれない。
ラスベガス・レイダースのヘッドコーチ(HC)としてデビューしたばかりのジョシュ・マクダニエルズHCは、チャージャーズが誇る新コンビ、ジョーイ・ボサとカリル・マックを相手とする初めてのゲームプランを立てるという気の進まないタスクに直面している。
マクダニエルズHCは「楽ではない。彼らは2人の信じられないくらいのフットボールプレーヤーだ」と現地6日(火)に行われた記者会見で語った。
「それに、繰り返すが、そのことは彼らのチームの多くの選手に言える。彼らには膨大な才能がそろっている。われわれが1年を通じてプレーする中で、おそらく最も才能あるチームの一つだ。仮に最も才能あるチームというわけではなくとも」
ボサは2021年にチャージャーズでトップのサック10.5回をマークした。これは他のチームメイトたちの2倍以上の数字だ。
3度のオールプロであるマックはキャリア通算サック76.5回を数える。
マックはケガによって短くなったシーズンを終えたところだが、これまでの経歴を見ればそれがすべてを物語っている。ボサとマックを合わせるとプロボウル選出10回となり、それぞれが2015年以降にサック10回以上のシーズンを4回送った。それは、『NFL Research(NFLリサーチ)』でリーグ4位タイの記録だ。2016年以降では、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』のパスラッシュのグレードでボサ(92.7)とマック(92.5)がトップ3に入っている。
「彼らのそれぞれと何度も戦ったことがある。ありがたいことに、同じフィールドで、同時にではなかったが。だから、もしそうなら、どちらにより多くの注意を向けることができたわけだ」とマクダニエルズHCはコメントした。
そういったぜいたくはもうできない。ボサとマックはチームを組んで、レイダースのクオーターバック(QB)デレック・カーを倒しにくるだろう。マクダニエルズHCはレイダースがいかにボサ・マック問題に対処するか語っていないが、勝利への近道はないとの見方は明かしている。
「優れた仕事をしなければならない。これについては近道はない。そうだろう?」とマクダニエルズHCは言う。
「いい仕事をして、テクニックを用い、しっかりとした基礎をもってプレーしなければならない。そうすべきときにタイミング良くボールを出せるよう、優れた仕事をする必要がある。何かをしようと思うならスポットを選び、自分たちが達成したいプレーに基づいて、ボールをより長くホールドしなければならない」
NFLのトップディビジョンになると目されるスターぞろいのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区で、新生レイダース(WRデイバント・アダムスやDEチャンドラー・ジョーンズが新加入)が新生チャージャーズ(マック、CBのJ.C.ジャクソン、DEセバスティアン・ジョゼフが新加入)と初めて相まみえる。レイダースはダブルチームを組んだり、タイトエンドやバックスの手を借りたりする必要があるかもしれない。カーにはより迅速なプレーが求められ、レシーバーたちには高速かつキレのある動きが必要とされる。
「これは大きなチャレンジだ」と言うマクダニエルズHCは「彼らはそれぞれが攻撃陣に多くの問題をもたらしており、2人が同じフィールドに立っているのは明らかに難しい状況だ。だが、われわれは彼ら全体を相手にいくつかのオフェンスを創造しようと懸命に努力している。ただ、彼らがチャレンジなのは間違いない」と続けた。
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