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WRエマニュエル・サンダースが12シーズンのNFLキャリアに幕

2022年09月08日(木) 15:11


デンバー・ブロンコスのエマニュエル・サンダース【AP Photo/David Zalubowski】

ワイドレシーバー(WR)エマニュエル・サンダースはNFLでの12シーズンの中で3度スーパーボウルの舞台にたどり着き、1度はそれを制した。そのサンダースが自らの業績に満足してこのゲームから去る。

現地7日(水)、サンダースが『Instagram(インスタグラム)』を通じて引退を発表した。

「俺はナショナル・フットボール・リーグからの引退を決意した。最高のキャリアだった。スーパーボウルに3度出場し、プロボウルに何度か選ばれ、スーパーボウルチャンピオンになった。俺はこのゲームに自分の持てるすべてを注ぎ、このゲームは俺に良くしてくれた。だからこそ、自分の決断に満足している」

「このキャリアを通して俺をサポートしてくれた全ての人々、ありがとう! 俺がプレーしたすべてのオーガナイゼーションに、ありがとう! 俺のチームメイトとコーチたちの全員に、ありがとう! 俺の家族と友達・・ありがとう! テキサス州ベルビルの小さな街から長い道のりを歩んできた。夢を追う一人の子どもが、それをつかんだのさ! 神は偉大なり!」

サンダースは2010年にピッツバーグ・スティーラーズからドラフト3巡目で指名を受けてNFLの世界に入った。セカンダリーのターゲットとして急速に成長し、アントニオ・ブラウンの逆サイドで成績を残すレシーバーへとその才能を花開かせている。2013年にキャリアハイを更新し、キャッチ67回、740ヤード、タッチダウン6回をマーク。同じシーズンにブラウンはキャッチ110回、1,499ヤード、タッチダウン8回を記録しており、サンダースがナンバー1レシーバーとしての力を証明した形となった。

2人はスティールシティで見事なコンビを組んでいたが、サンダースは自分自身にとってより良い状況を望み、2014年にピッツバーグを離れてデンバーへと向かう。数年後、サンダースは『NFL.com』に“時々、そこ(ピッツバーグ)でナンバー2レシーバーでいることは楽しくなかった”と認めている。

デンバーでクオーターバック(QB)ペイトン・マニング率いる爆発的な攻撃陣に加わったサンダースは、ブロンコスでの最初のシーズンにキャリアベストのキャッチ101回、1,404ヤード、タッチダウン9回を記録し、その翌年にはキャッチ76回、1,135ヤード、タッチダウン6回という成績でブロンコスの第50回スーパーボウル優勝に一役買っている。

サンダースは最も愛したチームであるブロンコスと共に頂点をきわめた。水曜日にサンダースがブロンコスの一員として引退することを選んだのも、驚きではない。

しかしながら、サンダースはデンバーでキャリアを終えたわけではない。トレードで2019年にサンフランシスコへと移ったサンダースは、そこで再びロンバルディトロフィー獲得へと乗り出す。49ersで10試合に出場したサンダースはキャッチ36回、502ヤード、タッチダウン3回という数字で、チームのNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)制覇および第54回スーパーボウル出場に貢献した。

ブロンコスで2回、49ersで1回、計3回のスーパーボウルを経験したサンダースは、ニューオーリンズとバッファローで1シーズンずつを送った後、キャリアに幕を引いている。

ブロードキャスターとしてのスキルを磨いたサンダースは、このオフシーズンにロサンゼルスを訪れ、アナリストとして『NFL Network(NFLネットワーク)』に出演していた。引退を受け、放送業界でフルタイムでの仕事に移行することも十分あり得るだろう。NFLでと同じくらい成功を収めることに、間違いはない。

「“俺は全力を注いだ。一つ一つのすべてのレップスに、一つ一つのすべてのプレーに、できる限りハードに、自分の100%で努力しようとしてきた。だからこそ、俺は引退し、このゲームに自分のすべてを捧げ、このゲームがそれを自分に返してくれたと言うことができる”」

「@ESanders_10がブロンコスの一人として引退を発表」

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