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スティフアームでチャンスをこじ開けたビルズQBアレン、「これが俺の勝利への意欲」

2022年09月10日(土) 00:17

バッファロー・ビルズのジョシュ・アレン【AP Photo/Ashley Landis】

現地8日(木)のシーズン開幕戦で、バッファロー・ビルズは序盤からプレーでロサンゼルス・ラムズを圧倒したが、それでも3回のターンオーバーがあり、後半に入るまでスコアは10対10の同点だった。

第3クオーターのオープニングドライブでサードダウン残り7ヤード、フィールドゴールレンジの瀬戸際にいたクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンは、サイドラインに向かってスクランブルし、ラムズのセーフティ(S)ニック・スコットをスティフアームで退けてファーストダウンを奪っている。

このプレーで試合に火がついた。

「俺はただチームのためにプレーしようとしただけ。ファーストダウンを取るために自分にできることをしようとしただけなんだ」とアレンはスティフアームについて話した。「それだけ。それはみんなに歓迎されている。俺はハードにプレーする。何であろうと試合に勝ちたい。あれは単に、俺の勝利に対する思いの強さ、ファーストダウンを取ってボールを動かし続けたいって思いの強さを示す一例なんだよ。熱くなっている最中のことであって、みんなも歓迎してくれていると思う」

その4スナップ後、アレンはワイドレシーバー(WR)アイザイア・マケンジーに7ヤードのタッチダウンパスを投げて、ここから怒濤(どとう)の攻撃が始まる。

ビルズのオフェンスは意のままにボールを動かし、3連続でタッチダウンドライブを見せた。また息の詰まるディフェンスによって、ビルズはオープニングナイトにスーパーボウル王者を、相手のホームスタジアムで31対10で葬り去った。

アレンはその多才なパフォーマンスで、今季のMVP最有力候補というプレシーズンの評価を固めてみせた。

それは、精密なパス攻撃から始まった。ラムズが爆発力を欠く中、アレンは素早い処理でディフェンスを粉砕。この夜に彼は31回中26回のパスをコンプリートし、297ヤード、タッチダウン3回、インターセプト2回の成績を残した。

ショートパスでラムズを寝かしつけた後で、後半に入ってからアレンはディープショットを解禁する。彼はブリッツの状況からWRガブリエル・デービスに47ヤードのパスを通した。その後もWRステフォン・ディッグスに53ヤードのタッチダウンパスを放って勝利をダメ押しした。

さらにアレンはランでもビルズをリードし、10回のキャリーで56ヤード、タッチダウン1回を挙げている。1試合でタッチダウンパスを3回以上、ラッシングタッチダウンを1回以上マークしたのは(2018年以来)彼のキャリアで7回目のことで、最初の5シーズンでこの回数を達成した選手は1950年以来初めてとなる。キャリアでこれを上回る記録を持つのはドリュー・ブリーズとトム・ブレイディのみだ。

「俺は勝つのが好きだ。そのためなら何を求められようと、喜んでするよ」と自身が走ることについてアレンは言う。「もちろん、ヒットを避けて、スライドし、うまく外に逃げながらだよ。最も大事なのはそこだ。一番の能力はそれを利用できることだ。でも言ったように、俺はチームのために求められるなら、喜んでそうする」

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