NFLPAが2025年までに常任理事デモーリス・スミスの後継者を決定へ
2022年09月12日(月) 10:29NFLPA(NFL選手会)は3年以内に新しいリーダーを迎えることになる。
長年にわたって常任理事を務めてきたデモーリス・スミスは昨年10月の再選の前に、今期が最後の任期となることを選手に告げており、彼の後任を探す作業が進められている。
再選当初は次の任期が1年以下になるかもしないとされていたが、実際にその期間は明記されていない。関係者によれば、2025年までには後任に引き継がれる予定となっており、スミスの新しい契約では、後継者がいつ選ばれるかに応じて多少の柔軟性を持たせているという。
スミスの任期がそれより早く終わる可能性もあり、引継ぎをスムーズにするため、スミスは今後数年のうちに後任の着任をサポートし、相談役としての役割に移行するかもしれない。とはいえ、今はまだNFLPAの選考委員会が雇った会社が、どのような人材を探すべきかの情報を集めているところで、プロセスはまだ初期段階にある。
米国連邦検事局や司法省に勤務した経験を持つ裁判弁護士であるスミスは、前年のジーン・アップショーの死去に伴い、2009年3月からNFLPAの常任理事を務めている。58歳のスミスはこれまでに団体協約交渉を2度仕切っており、2011年は4カ月間のロックアウトを伴い、2020年は通常の運営を停止することなくそれらを実現してきた。2020年の団体労働協約(CBA)は、ちょうどその3月に新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが世界中で広まり始めた時期にまとまり、スミスとNFLコミッショナーのロジャー・グッデルは緊密に協力しながら、驚くべきことに、この年のすべての試合を開催し、すべての選手に報酬を全額支払っている。
2020年のCBAは2031年3月まで有効で、スミスの後継者は次の大規模な労働協約までに十分な時間を確保することができる。
NFLPAの規約では会長のJC・トレッターをはじめ、執行委員会に在籍する現役および引退した選手10名、そして最も在籍年数の長い3チームの代表者からなる選考委員会が、2名から4名の候補者を推薦することになっている。候補者が就任するためには、32球団の代表によって組織される理事会の過半数の投票を獲得しなければならない。
スミスは昨年10月、最低得票数の22票を獲得して職を維持した。反対票は8票、棄権は2票だった。
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